ICTの積極的な活用を支援します

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   一般社団法人 ICT経営パートナーズ協会 メルマガ (第9号)
      http://www.ictm-p.jp/            2014/9/17
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  【目 次】
 
1.会長コラム『地に足を付けたクラウドの活用を』

2.特集記事 『コムチュアは創業30年を迎え、次なる10年を
                           クラウドを成長エンジンに成長』

3.ニュース・お知らせ
 ・協会主催セミナーのご案内
 ・他団体との連携セミナーのご案内
 ・各種団体との連携、その他活動報告
 ・「超高速開発コミュニティ」の活動内容とセミナー紹介

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【会長コラム】『地に足を付けたクラウドの活用』
 
                    ICT経営パートナーズ協会
                       会長 関 隆明

 前月号のメルマガまで、超高速開発に関する話が続きました。
最近ITベンダーやユーザ企業の方々から、「クラウド活用ではなく、やはり
プログラムを作ることにウエイトを置いているのですね」と言われることが
あります。誤解の無いように一言申し上げますと、私達は勿論クラウドでの
パッケージ活用を大いにやるべきだと考えています。然し前から申し上げて
いますように、我が国では個別開発が多く、特に基幹業務に適したパッケージ
が少ない為、クラウド活用が進まないと言われています。

そこで私達はユーザ固有のシステムは超高速開発ツールを用いて効率よく開発
し、それをクラウド環境下で使用し、継続的に発展させて行くことをお薦めし
ている訳です。

日本銀行2010年の「アプリケーション提供形態の日米比較」によりますと、
        <パッケージ活用>  <受注>   <自社開発>
   米国      30%      33%     37%
   日本       6%      80%     14%
となって居り、パッケージ活用では5倍の差があります。

ここで注目すべきことは日本ほどではないにしても、米国でも受注及び自社の
開発合計が70%あると言うことです。こうして開発したソフトをクラウド
環境下で運用しているケースが多くあるのだろうと思います。いずれにせよ
日本では基幹業務についても、パッケージ活用によるクラウドの比率をもっと
高めて行く必要があります。

現在私達も良きパッケージを探し出し、大いに活用して行こうと思っています
が、一番困っているのは当該ユーザの要求に最も適したパッケージを探すこと
です。ITベンダーは先ず「自分のパッケージ在りき」で話を進めて行きますが、
私達はニュートラルな立場から、少しでもユーザ要求に適合するパッケージを
探す必要があります。

パッケージの名前を指定すれば検索可能なデータベースを保持している協会や
企業はありますが、欲しい機能や特性から検索して行ける仕組みを持つところ
はほとんど無いのではないでしょうか。韓国の如く国が優れたパッケージを認
定し、ユーザが容易に必要とするパッケージを探せる仕組みがあったら、素晴
らしいと思います。今私達はより多くのアプリケーションパッケージのデータ
ベースを持つ企業と、その仕組み作りの検討をしていますが、なかなか難しい
ことです。

第二の課題は導入した複数のパッケージ間、それらと既存のレガシーシステム
やデータセンターに個別に委託してあるシステムとの連携の問題です。
それぞれの目的でパッケージを導入し、アイランドの如く独立して運用するだ
けのSaaS型のものは多いと思います。

一口でマッシュアップと言いますが、現実的にはそう簡単なことではありませ
ん。この視点に立って現在私が注目している優れた例が二つあります。一つは
今回のメルマガで紹介しているコムチュア株式会社の「クラウドコラボレーシ
ョンモデル」と株式会社スマイルワークスの「中小企業経営の為のクラウド
サービス」です。

前者は世界的に著名なアプリケーションシステムを導入している大企業向けク
ラウドサービスです。例えばCRM、SAP、及びNotes/Dominoを導入している企業
に対し、個々のサービスは勿論、これらのシステムとこの企業固有の社内シス
テムとを連携するサービスを行っています。もともとSIerである同社は、それ
らシステム間を繋ぐソフトの開発は容易に行うことが出来る上、自らの独自ソ
リューションも持っている為、それらを連携させてユーザの要求に柔軟に応え
ること出来ます。

株式会社スマイルワークスの例は、従来個別に各種パッケージを導入して、ば
らばらに運用している方式のクラウドサービスが多い中で、例えば販売、会計、
給与のシステム共通の情報をまとめて設定したDBを持ち、各システムとも共通
して用いる情報は全てこのDBから設定反映して使うという方法で、全体が有機
的に結び付けられたシステム群を編成できます。中小企業向けクラウドでは各
システムが自動的に連動でき、導入も容易なサービスが最も評価されるだろう
と思います。

現在何でもかんでも「クラウドを活用して」とあたかも魔法の杖のようにクラ
ウドと言う言葉が乱用されていますが、もっと現実の場に立った実用性に富ん
だ活用方法を追求して行かないといけないと、強く感じています。


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【特集記事】 『コムチュアは創業30年を迎え、次なる10年を
                               クラウドを成長エンジンに成長』
  
                     ICT経営パートナーズ協会 理事 
                    コムチュア株式会社 代表取締役会長CEO
                       向 浩一

コムチュアの創業30年の歩みと、中核ビジネスへの取り組みについてお話し
たいと思います。

■30年の歩み
 コムチュアは2013年11月22日に東証一部上場を果たし、2014年
1月より創立30周年を迎えました。わが社はこれまで30年もの間、常に成
長を続けて参りました。時には世の中の大きな経済変動の影響を受けたことも
あります。しかし、それを跳ね返して、ただの一度も赤字を出すことも無く、
成長を続けて来られたのは、お客様の“ささやき”を大切にしながら、常に時
代の変化に対応し、イノベーションを起こし続けて来たからです。それがコム
チュアのDNAなのです。

■イノベーションへの挑戦
 コムチュアのイノベーションの歴史は、10年と言う単位でステージを上げ
て来ました。創業して最初の10年は、会社を成長させるために、がむしゃら
に突き進んだ10年でした。バブル景気の波にも乗り、日本の経済成長と共に
会社も成長しました。しかし創業7年目の1992年、バブルは崩壊します。
売上高も3年連続で下がり続けました。その経験の中で私は、得意分野を持つ
ことの重要性を痛感したのです。

2回目の10年は、得意分野を作り、磨いていく10年でした。クライアント
サ-バ時代の1995年にグループウエアソリューション事業を立ち上げます。
その後1996年にERPソリューション事業、Webコンピューティング時代に入
った1999年にWebソリューション事業、そしてネットワークサービス事業
と次々と立ち上げ、それぞれの事業が拡大して行ったのです。

2002年には、社名を「日本コンピューターテクノロジー」から「コムチュ
ア」へと変更し,ITの未来をリードして行くと言う姿勢を打ち出します。
ITの未来を見据えた4つの事業が軌道に乗り、この10年間で売上高は5億8
千万円から46億円へと、実に8倍の成長を果たすことが出来ました。

そして4つの事業をエンジンに、「上場」という目標に向かって突き進んだの
が3回目の10年です。3年間の準備期間を経て、2007年3月にJASDAQに
上場しました。その後、リーマンショックに端を発する世界同時不況を挟み、
2012年11月に東証二部に市場変更しました。そして2013年11月2
2日に東証一部上場を果たしました。

今回は3回目の10年の発展を強力に支えてくれたクラウドビジネスにつき記
述したいと思います。

■クラウド時代のコムチュアのコラボレーション戦略
 わが社が一貫して取って来たクラウド戦略は徹底した「連携ビジネス」の遂
行です。私達はこれを「コムチュア・コラボレーション・クラウド」と呼んで
います。前述の事業発展の歴史の中で主なものを拾うと、グループウエアでは
IBM、ERPではSAP、WebではAmazonそしてCRMではSalesforce.comと言うように、
その時代の先端を行く企業といち早く提携してきました。

先ずそれらのプロダクトの販売から、導入支援をビジネス化し、その事業で獲
得したノウハウを生かし、そのプロダクトと関係付けした自主的周辺システム
を次つぎ開発し、システムサービスの領域を拡大して来ました。そして現在、
それらのプロダクトやシステムの運用・保守を行うストックビジネスへと発展
させてきています。

■クラウド・コラボレーション・モデル
 現在わが社のクラウドを中核としたコラボレーション・モデルは前述の
2回目の10年で順次発展させてきたグループウエアソリューション、ERPソ
リューション、Webソリューションそして自社プロダクトの活用も含むネット
ワークサービスを互いに有機的に結び付けて編成されています。

各著名なプロダクトは本来それぞれが独立したものですが、お客様の“ささや
き”に応えるためには、その間をつなぐソフトが必要になります。メイン
フレーム時代から、SIerとして事業を営んできたわが社はそれらのソフトを開
発する力を十分備えていました。

個別のソフトやシステムのクラウドサービスではなく、お客様の要求に合った
機能を柔軟に実現できるクラウドサービス、これがわが社の目指すクラウド・
コラボレーション・モデルです。

■クラウドサービス開発の特徴
 わが社が重視する特徴を上げますと、
 (1)効率性
    セールスフォースを例にとれば、開発の80%がマウス&クリック。
        従って開発生産性はJavaや.Netの4~5倍。
 (2)短納期化
    要件定義から実装まで2~3か月と、従来の開発期間の半分以下に
        なるケースも。小規模スタートで徐々に拡大。
 (3)連携化
    さまざまなシステムと連携出来るオープンな仕組み。
    クラウドとクラウド、クラウドと社内システムを連携。
 (4)ユーザ化
    情報システム部門だけではなく、お客様のエンドユーザ部門への
        アプローチ。
 の諸点です。常にこれらを重視しながら提案及び支援を行っています。

■クラウドサービス事例
<事例1>CRM/SFA分野で培ったコンサルと導入実績(700社)のノウハウ
を活用し、事業展開を行っています。セールスフォースのCRMを用いたサービ
スと併せて、force.comの上にコムチユア独自ソリューションを載せ、独自の
ワンストップサービスを実践しています。さらにこのクラウドとお客様の社内
システム(グループウエアやERP)とつなぐコラボレーション・サービスも実
施しています。

<事例2>アマゾンのプラットフォーム(AWS)にコムチュア独自アプリケーシ
ョンを載せ、各種クラウドサービスを提供しています。更にお客様固有のアプ
リケーションの開発も行っています。併せて、セールスフォースの機能を補完
するアプリケーションをAWS上で開発し、セールスフォースとの連携サービス
を行なっています。またNotes環境をコムチュアのプライベートクラウドでサ
ポートするNotes on クラウドマネージドサービスも行っています。

■次の10年に向けて
 前述のクラウド事業の拡大によって,2014年3月期は売上高85億円、
営業利益10億円と、過去最高の売上・利益を達成することが出来ました。
30周年記念行事として、3月7日にはお客様を招き、日頃の感謝の気持ち
を伝える為、クラシックコンサートを、3月20日にはビジネスパートナ様
を招き、「感謝の夕べ」を開催いたしました。また4月12日には、社員・
社員の家族・友人・取引先の皆さんを招き、30周年記念式典を行い、有名
なアーテイストによるコンサートを楽しみながら、社員全員が一丸となって、
次なる10年に向けた熱い想いを共有することが出来ました。

■1000億円企業へ
 次なる10年では、1,000億円企業を目指し、経営改革を強力に推し
進めます。その実現の為には人材の補強、育成が欠かせません。これを経営
改革の1丁目1番地と位置付け、総力を挙げて取り組みます。又M&Aも積極的
に行い、成長スピードを加速させて参ります。

わが社が以前から取り組んできた、お客様の“ささやき”をカタチにする活動
は、コムチュアの提案力向上と、お客様満足、及び社員の育成を全て実現する
重要な活動のひとつです。社員一人ひとりが“ささやき”をカタチにする活動
を徹底し、より一層の成長を図って参ります。

コムチュアはクラウド事業を成長エンジンとし、今まで以上に進化して参りま
す。                      


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【ニュース・お知らせ】

★協会主催セミナーのご案内

A. 「超高速開発」に関連する下記の無料セミナーを東京商工会議所のCWS
(クラウドワーク スクエア)にて開催中です。
こちらのサイト http://event.tokyo-cci.or.jp/ から研修の名称(一部で
可)で検索いただくと詳細をご覧いただけます。幸いセミナーは全般的に好評
で、出席いただいた企業の方から、個別相談のお申し出もいただいています。


・なぜ、現状の基幹業務システムは、ビジネス環境の変化に迅速に対応できな
いのか?(9/16, 10/14,11/12,12/8) (なお、出席された方がブログにセミ
ナーの感想を書いていただいています。
こちらhttp://deleteok.blogspot.jp/2014_08_01_archive.html#4からご覧い
ただけます)

・IT利活用で儲かる企業体質に変える手法~製造業事例満載~ (10/8)

・儲かる部品メーカになるために必要な情報システムとは (10/3,11/12)

・他社に勝つIT導入人財育成研修(2日コース 有料) (10/23,24) (11/26,27)


B. 「超高速開発」の時代に必要な上流工程のスキルを身に付けていただくた
めの有料研修コースを二つ開催します。ターゲット受講者は、主にシステム
開発会社の技術者です。現在、下流工程の作業をしているが、上流のスキルを
身に付けたいとお考えの方には最適なコースです。詳しくは、下記をご覧くだ
さい。

・システム開発技術者のための業務分析スキル育成講座 10/10(金) 
  (詳細はhttp://hipstergate.jp/seminar/20140813224228.php
  ご覧ください)

・情報処理技術者のための業務システム設計演習コース10/24(金) 
  (詳細はhttp://hipstergate.jp/seminar/20140813230947.php
  ご覧ください)

なお、ICT経営パートナーズ協会主催のセミナーの最新情報は、
http://www.ictm-pa.jp/seminar/からご覧いただけます。


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★各種団体との連携セミナーのご案内

●「超高速開発革命!! ビジネスチャンスをつかめ」
    ~従来型の業務システムを変革せよ。
        ITエンジニアにもたらされる役割とチャンス~

【主催/後援】一般社団法人ICT経営パートナーズ協会(ICTM-p)主催
        ITマネジメント・サポート協同組合(ITMS)主催
       特定非営利活動法人ITコーディネータ協会(ITCA)後援
        東京都中小企業団体中央会 後援
【日時】2014年9月25日(木) 13時30分~17時30分
【場所】貸会議室内海 3F教室(最寄駅;水道橋)
【定員】100名
【参加費用】事前お振込の場合 2,500円 当日のお支払いの場合 3,000円
   *ICT経営パートナーズ協会会員およびその関連団体である超高速開発
    コミュニティ会員の方は特別料金で参加できます。下記WEBページを
    参照の上申込ください。
【セミナーの詳細・参加申込・お問合せ先 等】
  http://www.ictm-pa.jp/seminar-c/0925seminar/ まで


・内閣府のCIO補佐官フォーラムにて「超高速開発の狙いと効果  ~行政シス
テムの開発・維持の効率化を目指して~」のタイトルでセミナーを開催します
(10/14)

・BCN社が主催する22世紀アカデミーにて、超高速開発ツールを活用した時代
に備えて、システム開発につながる業務分析のスキルを身に付けることを狙い
とした下記の二つのセミナーをICT経営パートナーズ協会の会員が行います。

 ・アプリ開発者に求められている業務分析(ダイジェスト版)~超高速開発
  時代に必要な上流スキルとは~(無料)
  http://eventregist.com/e/22academy_20141021

 ・いまだかつてない!目から鱗の、“業務分析の視点”を理解できる研修
  講座  ~システム設計に必要な上流工程スキルを学ぶ~(有料)
  http://eventregist.com/e/22academy_20141121

・ITCイースト東京 のセミナーで「超高速開発」をテーマに講演します。
 (11/7) 

・(公財)全国中小企業取引振興協会にて、ICT経営パートナーズ協会の会員
二人が講演します。
「新思考による情報システム構築事例 ~デザイン経営によるアプローチ~」
「アジャイル開発によって開発コストをどこまで下げられるか」)(11/13)

・IPAが企画している「先進的な設計・検証技術の適用事例報告」の2014年度
版に、「ビジネスへの貢献が求められる時代のSLCP ~超高速開発ツールがも
たらす方法論のイノベーション~(仮題)」をテーマに執筆することになりま
した。(~12月)

なお、ICT経営パートナーズ協会が他の団体と連携して行うセミナーの最新
情報は、http://www.ictm-pa.jp/seminar-cからご覧いただけます。

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★ICT経営パートナーズ協会のビジネス推進

ICT経営パートナーズ協会では、個別企業向けのコンサルティング・ビジネス
も現在進行中です。

★amazonの”なか見検索”で、超高速開発が企業システムに革命を起こす の、
「さわり」をお読みいただけます。購入を迷われている方は、一度目を通され
てはいかがでしょうか。

★ICT経営パートナーズ協会のセミナー情報などをfacebookやTwitterなどでシ
ェアできるようにしました。

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★超高速開発分科会から設立した「超高速開発コミュニティ」の活動

・9/26(金曜)「超高速開発を語るin Niigata」
 新潟で関会長、ユーザー企業鈴廣蒲鉾本店様が講演します。
 主催 ITC新潟 (新潟市 NICOプラザ)
  詳細・申し込みは http://www.ictm-pa.jp/seminar-c/0926seminar/ まで

・10/24(金曜)10月セミナー「 どこまでできる? テストの自動化」
 詳細・申し込みはhttp://www.x-rad.jp/まで


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