ICTの積極的な活用を支援します

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   一般社団法人 ICT経営パートナーズ協会 メルマガ (第2号)
      http://www.ictm-p.jp/            2014/2/19
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はじめに
 当協会のメルマガ第2号をお送りします。今号より特集記事として
当協会の理事、会員より、ICT経営の実践にお役にたてる情報を毎回
掲載してまいります。今後毎月中旬に発行予定ですので宜しくお願い
申し上げます。

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  【目 次】

1.会長コラム 『イノベーション創出への挑戦』 
 
2.特集記事  『ビジネスプロセスとは何か、
       なぜビジネスプロセスの「見える化」やBPMが重要か』

3.分科会関連のニュース・お知らせ

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【会長コラム】『イノベーション創出への挑戦』
                     ICT経営パートナーズ協会
                         会長 関隆明

今年はアベノミクスの第三の矢 成長戦略実践の年です。国は各種規制改革
に取り組み、企業がグローバル競争に打ち勝ち、数字に現れる成果を挙げて
行かねばならない年です。従来円高を競争力低下の原因に挙げていた企業も
実際は技術力の相対的低下、生産性の低さから来るコスト高が原因になって
いる例が次々出て来ています。

世界の企業が1ピラミッド化した現在、その中で優位な位置を築けない限り、
企業規模の大小を問わず、その企業は存続さえ危うい時代になりました。
輸出企業は勿論、国内マーケットのみ対象とする企業と言えども、日本自体
がグローバルマーケットの中にある以上、国際競争力無くして成長は見込め
なくなって来ています。国を挙げてイノベーション創出が叫ばれている所以
であります。

その実践の為には何よりも、従来の固定概念に捉われない発想の転換が
必要です。従来のロジカル思考以上に、一時の思い付きやひらめき、他の
世界での良き方法や考え方の応用など、右脳を使った柔らかな発想が有効
だと言われています。

しかしその発想を生かした新しい経営の仕組みや、事業活動を生み出して
行くのは言うは易く大変難しいことで、従来良い方法が余り無かったと思い
ます。そこで当協会では最近注目を浴びて来ている「デザイン経営」の
考え方を取り入れ、既に実績を挙げている専門家を中心に、その適用を
欲するユーザー企業もまじえ、「デザイン経営実践研究会」を実施して来て
居ります。

今後この方法を用いて支援活動を行ってみたいと言う専門家及びこの方法で
自社の経営革新を試みてみたいというユーザー企業を募り、「デザイン経営
実践道場」の如きものへと発展させて行きたいと思っています。
この様な研究や実践活動に関心のある方々のご参加をお待ちしています。

※次回開催予定:2月27日午後2時~5時 
(参加ご希望の方は、事務局まで事前に御連絡ください)                           


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【特集記事】
 『ビジネスプロセスとは何か、
        なぜビジネスプロセスの「見える化」やBPMが重要か』

            ICT経営パートナーズ協会 理事
     株式会社プロセスデザインエンジニアリング 代表取締役社長
                 渡辺 和宣

1.ビジネスプロセス(以下、プロセスと省略)とは何か? 
これには、ワークフロー的、知識調整的な立場によってそれぞれ定義が
異なります。前者は定型的な作業系プロセス、後者は非定型的な意思
決定系プロセスのことを言っています。私自身は、インプットからアウト
プットを生成するのが、全てプロセスだと定義しています。

 詳細⇒ビジネスプロセスとは何か、その種類と特徴は?
 http://process-design-eng.com/contents/general/post-6.html

2.プロセスはなぜ重要なのか?
これは、ISO、米国MB賞、業務基盤の最適化(経済産業省)、「見える化」
で言われています。プロセス志向とは、プロセスを中心に業務や
マネジメントの仕組みを設計して実行することです。プロセスによって、
成果が繰返し可能な仕組みになるのです。プロセスによらなければ、
成果が上がっても、それはただの「まぐれ」に過ぎません。

プロセスは仕事の正しいフォームともいえます。
 詳細⇒プロセス志向とは、なぜプロセス志向が重要か
 http://process-design-eng.com/contents/general/post-12.html

3.BPM(Business Process Management)とは?
BPMは、経営目標を達成するために、業務プロセスの可視化と設計・開発
(Plan)、実行(Do)、モニタリング(Check)、改善・再構築(Action)により、
業務プロセスを構築する経営手法だとされています。

BPMでは、最初にプロセスに対する経営目標を明確にしなければなりません。
やはり、シックスシグマでもDMAICとして、重要な問題の特定・定義(Define)
がまず先にきます。一部BPM関係者が言うように可視化が先でも、BPMツール
ベンダーが言うようにツール導入が先でもありません。彼らに踊らされない
ようにしましょう。

4.プロセスに対する経営目標を明確にするためには?
このためには、どうしたらよいのでしょうか? 実は、ビジネスプロセスは
階層化しているのです(日本人はこれに弱い)。私は、レベル0の事業戦略
から、レベル5の実行レベル、レベル6の部品レベルまでに分類しています。

 米国でも同様⇒米国におけるプロセス階層レベルの考え方
 http://process-design-eng.com/contents/general/post-19.html

このように、戦略から実行レベルのプロセスまでは、実に5階層もあるのです。
したがって、経営目標を明確にするのはそう簡単ではありません。シックス
シグマでは、管理者がこれを定義(Define)するとしています。私は、上位
機能を下位に分解(構造化)を順に繰り返していく階層化アプローチによって
「プロセスに対する経営目標」を定義しようと、10年間かけて方法論GUTSY-4
と業務参照モデルを開発しました。

戦略をレベル2まで構造化⇒構造化とは何か、戦略をビジネスプロセスに
構造化する方法は?
 http://process-design-eng.com/contents/method/post-5.html

5.可視化などのビジネスプロセスモデリングはどのようにしたらよいのか?
第一に重要なのは、どのプロセス階層レベルでプロセスを可視化するかです。
これは可視化の目的によって異なります。目的を明確にせずに、一企業内で
数万のプロセス数があるレベル5を調査・記述するのは「労多くして功少なし」
です。

第二に、作成すべき要素成果物ですが、よく業務フローを中心に考えますが、
これは定型的な作業系プロセスの場合にしか通用しません。実は、プロセス
フローの他に、個別プロセス詳細記述書、インプット・アウトプット説明書、
業務ルール説明書という要素成果物が必要になります。最近のコンビナート
爆発事故では、作業手順書しかなかったと報道されていますが、手順や業務
フローだけでは全くダメです。

詳細⇒プロセスモデリングのポイント
http://process-design-eng.com/contents/model/post-9.html

6.プロセスの標準化とは?
作業系プロセスでは、標準化によって100%同一になりますが、意思決定系
プロセスでは、プロセスの何割かに企業内外のベストプラクティスを導入
して標準化することであり、全てを画一化することではありません(そも
そも無理)。企業内には、営業や商品企画・開発など多くの重要な意思決定
プロセスが存在します。これらは、そもそもプロセスだと捉えられておらず、
BPM対象とならずに放置されています。作業系プロセスをBPMしても効果は
微々たるものでしかありません。

詳細⇒プロセスの標準化への誤解、2種類の標準化とその効果
http://process-design-eng.com/contents/general/post-23.html

7.BPMの効果は?
今野製作所では、意思決定系である営業系と製品開発・設計系のプロセス
に対してのBPM、および顧客要求を引き出すためのベストプラクティスの
標準化を行って、ETO品の受注を約2倍にしました。

詳細⇒事例1紹介:株式会社今野製作所 様
http://process-design-eng.com/contents/casestudy/20130421konno-seisakusho.html

また、同社では、2回の全社にわたるBPMによって、全社的視点を持った
マネジャーが育って、2名が役員として登用されました。経営トップが
幹部に「全社的視点を持て」なんて発言をするならば、まず本人がそれを
保持していないと言っていいでしょう。そんなに簡単ではないからです。
しかし、BPMは、業務をプロセスすなわち機能でとらえるという企業後継者
や幹部の実践教育の格好の場となるのです。

詳細⇒事例1成果:トップダウンとボトムアップの各々の課題、両者の融合の成果
http://process-design-eng.com/contents/casestudy/post-13.html

8.BPMを経たIT要求定義への効果
ビジネスプロセスモデリングの要素成果物として、個別プロセス詳細記述書
などを作成しますが、このプロセス機能、ITシステム機能、インプット1・2、
アウトプット1・2、業務ルール、担当責任組織などから、IT要求の引き
出しの質問項目を作成できます。

全く、ほとんど使われていないITシステム機能が約6割も存在すると言わ
れていますが、これによってムダなITシステム開発を防止できます。

詳細⇒ビジネスプロセスからITへの要求を引き出す、IT要求開発をする
http://process-design-eng.com/contents/method/itelicitation.html


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【分科会関連のニュース・お知らせ】

★超高速開発分科会から設立した「超高速開発コミュニティ」からセミナー
 情報です。

 ●目の前で作るスマートデバイス業務アプリ
     ~ 数分で開発するスマートデバイスの未来  ~
  3月14日(金)13時30分~ 会場 エッサム 神田ホール

  今やスマートデバイスはビジネスに欠かせない存在になろうと
 しています。 そして、スマートデバイス向けのアプリやシステム
 を超高速で開発しようとすることが始まっています。セミナー内の
 数分間で開発をみていただき、どのような活用事例があるかをお話い
 ただきます。開発スピードと出来栄えの競演をお楽しみください。

  ●自治体業務システムの開発運用への適用 (予定)
   4月11日 (金)
  詳細確定次第、下記WEBページに掲載しますのでご期待ください。


  ★「超高速開発コミュニティ」のセミナー詳細情報、お申し込みは
     こちらから ⇒ https://www.x-rad.jp/


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