ICTの積極的な活用を支援します


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一般社団法人 ICT経営パートナーズ協会 メルマガ (第66号)
    http://www.ictm-p.jp/
                          2019/06/19

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【目 次】
 
1.巻頭コラム  『働き方改革を好機に本質的な体質改善を』

              ICT経営パートナーズ協会(ICTMP) 働き方改革ビジネス検討会 

                            岡田 裕行

2.ニュース・お知らせ

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【巻頭コラム】『働き方改革を好機に本質的な体質改善を』

              ICT経営パートナーズ協会(ICTMP) 働き方改革ビジネス検討会 

                            岡田 裕行

  日本企業の社員は世界的にみて「やる気」が低いという不名誉な調査結果がある。
 米国調査会社のギャラップが2017年に世界各国で社員の士気を調べた報告によ
 れば「熱意あふれる社員」の割合は米国が32%だったのに対し、日本はわずか6%。
 139カ国のうち132位と世界最低のレベルだった。

 さらに日本は「周囲に不満をまき散らしている無気力な社員」の割合が24%、なん
 と4人に1人。「やる気のない社員」も70%を超えた。
 
 こうした現状は働き方改革を進める際にしっかり頭に入れておく必要がある。
 単に労働時間を短縮する表面的な施策を展開するだけでは壮大な無駄になり、むしろ
 害の方が大きくなるのではないかと危惧する。

 一方、企業の置かれた環境は自動車業界に典型的に表れているように今は「ポスト情
 報化時代」とも言われる激変の時代である。
 ダイナミックに変化する時代環境の中で、環境変化に対応することは勿論、むしろ付
 加価値を拡大していくことが必須になっている。 既知の問題を解くだけでなく、問
 題を発見、設定し、創造力を発揮することが必須であり、そのためには社員が自ら積
 極的に仕事に取り組む「やる気」がなくてはならない。
 
 激変する時代には「やる気」と創造力にあふれた社員とスリムで柔軟な仕組みを持つ
 会社のみが勝ち残れる。 「働き方改革」はそれを実現する大きなチャンスであり、
 会社の風土、仕組みを根本的に見直すという大きな視点で取り組むべき重要な課題で
 ある。

 そうした取組みを成功させる重要なポイントを3つ指摘しておきたい。
 
 先ずは現場主体の活動にしていくこと。
 
 業務を良く知っているのは現場であり、諸々の変化を直に受けるのも現場である。 
 現場の知恵を活かし、ダイナミックな変化に対応するとともに社員の「やる気」や創
 造性を強化するためにもトップダウンだけの活動にしないことが重要である。

 次に一時期だけの活動でなく継続した活動にすること。

 「働き方改革」に必要と思われる施策展開を一通り行って終わりでは会社風土、仕組
 みの根本的な見直しは成果が十分出ないどころか、いつもの一時的な全社活動と理解
 され、社員の「やる気」は決して向上しない。 環境変化だけでなく、RPA等情報技
 術も日々進展している。 一時期に仕組みを改めてもすぐに変更が必要になる。 実
 践的な改善活動として現場中心に活動を継続し、「働き方改革」はそうした活動に包
 含されるというくらいに捉えた方が良い結果につながると思う。 まさに継続は力で
 ある。

 三つ目はTO BE議論に陥らないこと。

 改革というと先ずはAS ISを見える化し、TO BEを検討しようとなることが多い。TO 
  BEはどの視点からどんな前提で考えるか不明確だと時間とコストばかりかかる。
 トヨタ生産方式も最初からTO BEを描いていたわけではないと思う。 基本となる考
 えがあり、それを具現化するための課題を一つ一つ現場の知恵で解決し形が出来上が
 ってきたと思われる。
 大きな方向を確認したら改善点をすぐ実行していく。 ダメならすぐやり直す。 
 そうした取組みが結局早道だと思う。

 ICTMPは「働き方改革」を日本の企業改革の好機と捉え、現場の知恵を積み重ね、改
 革が継続される取組みを広く勉強し、企業を支援していきたい。

 野中郁次郎先生の次の言葉は我々の進むべき方向を示しているように思われる。
 「イノベーションを非連続的な変化だととらえる方が多いのですが、そうではないと
 思います。 イノベーションは必ず何かの連続の上に起こるものです。 昨日までの
 現場の持続的な努力があってこそ、今日の飛躍的な変化があるのです。
 「神は細部に宿る」と言いますけど、その細部における変化を積み上げて、飛躍的な
 変化へとつないでいくことが大事。 一般的・普遍的な前提から、個別的・特殊的な
 結論を導き出すことはできません。

 それぞれの企業の個別の現実から出発し、失敗を恐れずに新たな理論を打ち立てよう
 とする帰納的飛躍から、イノベーションが生まれるのだと思います。
 イノベーションを起こすのは創造性のある人だけだと思いがちですが、そうではあり
 ません。 イノベーションの発想の基本は現場や現物、現実からの帰納法にほかなり
 ません」
    nikkei BP net 「革新性をもたらす洞察は、現場の「実践知」に根差す」より

                                以上

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【ニュース・お知らせ】

●超高速開発ツール「TALON タロン」ニュース

 【1】アスプローバ運用パッケージ TALON for Asprovaリリースのお知らせ

 業界シェアNo1の生産スケジューラ「Asprova(アスプローバ)」の運用をサポート
 するためのパッケージ「TALON for Asprova」をリリースしました。
 スケジューラが構築した計画をウェブで共有し、調整を行う事が可能です。
 その他、予実分析や、計画のリアルタイムウェブ表示、作業実績入力などを提供して
 います。
 製品は部品群に分かれた構成になっており、状況に合わせて必要な物だけを導入する
 ことで低コストでの導入が可能になっています。

 詳細は以下のページよりご覧ください。
   http://news.talon.jp/_cs?m=TALON_NS&c=146&u=24216

 動画による紹介ページもご用意していますので以下をご覧ください。
   http://news.talon.jp/_cs?m=TALON_NS&c=147&u=24216

 

●超高速開発分科会からXradイベント情報をご案内します。

 ■ 第33回セミナー 2025年の崖を超高速開発でどう超えるか
  ?超高速開発でレガシーシステムの非レガシー化にどう貢献できるか?
  令和元年初のセミナーでは、我々の課題である “2025年の崖” に挑みます。

 【日時】 2019年7月18日(木) 14:00-17:00 (受付13:30)
    ※終了後、懇親会あり(割り勘)
 【会場】 神田エッサム1号館301
    http://www.essam.co.jp/hall/access/
 【内容】詳細のご確認は
   https://www.x-rad.jp/
   第33回セミナー 2025年の崖を超高速開発でどう超えるかをご覧ください。
 【申込み】 下記サイトからお願いします。
       https://kokucheese.com/event/index/568751/
 【懇親会】 17時10分過ぎ、会場近く、希望者で懇親会を参加者割り勘で開催し
       ます。当日希望者を確認しますので、ご予定ください。

 ■ ライブモデリング(大阪)のご案内
 【日時】 2019年7月6日(土) 13:00-18:00(12:30開場)
   ※ 終了後に懇親会があります。(割り勘)
 【会場】 株式会社オプステージ 会議室
      https://optage.co.jp/company/access/
      ※ツイン21から見て反対側のシースルーエレベーターで4Fへ上り、
      左に少し行くと会議室の出入り口があります。
 【内容】 詳細ののご確認お申し込みはこちらからお願いします。
      https://benkyoenkai.connpass.com/event/133860/
 【懇親会】 18:00?20:30
 【主催】 NPO法人 IT勉強宴会
 【共催】 超高速開発コミュニティ
 【参加資格】会員/非会員いずれも参加できます。
 【お申し込み】 こちらからお申し込みください。
         https://benkyoenkai.connpass.com/event/133860/

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