ICTの積極的な活用を支援します


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一般社団法人 ICT経営パートナーズ協会 メルマガ (第63号)
    http://www.ictm-p.jp/
                          2019/03/20

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【目 次】
 
1.巻頭コラム   『建設業界の近況とICT化の課題』    
          一般社団法人ICT経営パートナーズ協会 理事
          日本マルチメディア・イクイップメント株式会社

                     代表取締役 高田守康       
  
2..ニュース・お知らせ

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【巻頭コラム】   『建設業界の近況とICT化の課題』

          一般社団法人ICT経営パートナーズ協会 理事
          日本マルチメディア・イクイップメント株式会社

                     代表取締役 高田守康

 建設業界は先行きが不透明なまま、近年にない活況を呈しています。先のバブル崩
壊後、景気テコ入れの政策(内需拡大)が後押しとなり、建設投資は平成7年に史上
最高の84兆円に達してピークアウト、その後15年間は一転減少し続けて、平成22年に
はピーク時から半減の42兆円まで減少しました。

この間、多くの建設業者が倒産、廃業に追い込まれ、生き残りをかけて努力した企業
では、不要不急の資産を処分し、人員削減などの縮小均衡策で延命をはかってきまし
た。建設業の就業者数は、ピーク時だった平成9年の685万人から直近の平成28年の49
2万人へ、20年間で193万人(28%)も就業者数が減少しています。

 平成23年に発生した3.11東日本大震災に伴う復旧・復興事業がこの流れを一転させ
ました。建設投資は平成22年を底に回復基調に転じ、平成29年には55兆円まで回復し
ています。この間、財政の積極出動もあり、2020年の東京オリンピック、2025年の大
阪万博、2027年のリニア新幹線開業などのビッグプロジェクトも、建設投資を底上げ
する要因となっています。

 さらに近年の異常気象による風水害の多発が、建設投資をさらに押し上げています。
平成30年7月豪雨、台風21号による風水害は記憶に新しいと思います。平成31年度の
国土強靭化関係予算は、5兆3,056億円(うち公共事業関係費4兆2,682億円)と、こち
らも膨大な建設投資を生みだすものと考えられています。

 現下の建設業界にとって喫緊の課題は、若年人材の確保と次世代への技術技能の伝
承です。就業人口の減少だけでなく、就業者の世代構成が著しく高齢化していること
が、重大な問題であるとして挙げられます。55歳以上が34%、29歳以下が11%と、他
産業と比較して高齢化が進んだいびつな世代構成です。また就業者の大部分を占める
技術者と技能者に占める女性の割合が3%に留まるなど、若手や女性の入職や活躍が
非常に滞っているという、深刻な労働力問題に直面しています。

 あと数年でベテラン技術者・技能者がいっせいに退職することは不可避です。建設
業界を挙げての重要課題は、圧倒的な生産性向上と外国人技能労働者の活用とされて
います。

 これらの課題の切り札として期待されているのが、土木分野ではi-Constructionに
代表されるデジタル測量、デジタル施工です。工事現場の現況をデジタルデータとし
て計測して(多点測量)、工作物の3D設計情報を基に、ロボット建機(マシンコント
ロール、マシンガイダンス)で施工、3Dデータで施工管理(面管理)を行う手法です。
 
 土木分野ではこの3年間で、国土交通省の強力な後押しもあって、普及が進み始め
ています。国交省のアンケートでは、デジタル化した土工工事の労働生産性は、従来
のアナログ工法と比較して30%程度の向上がみられています。付加価値生産性では、
建設業者の取り組み方にもよりますが、粗利ベースで50~60%も生産性が向上した事
例が出始めています。

 建築分野ではBIMが期待されていますが、一般的なマンションなど中小規模の現場
では、普及はまだまだです。
このように、土木工事も建築工事も小規模工事や大規模工事であっても周辺工事では、
デジタル施工が持ち込みにくく、人力施工が残る傾向があります。

 デジタル施工に取り組んで活躍している企業は、全般的に若い経営者・技術者が目
につき、デジタルデバイドの様相を明らかに示しています。ICT化に係る啓蒙教育が
ますます重要となっています。

 建設投資のもう一つの潮流は、新築工事と維持修繕工事の比率が逆転していくこと
です。現在維持修繕工事比率は、公共部門で28.3%、民間部門で27.9%ですが、漸増
傾向が20年近く続いており、その傾向は今後も一層顕著になるものと思われます。

 ここでの課題は、新築工事に比較して維持修繕工事は、工事毎の個別性が強いため
難易度が高く、維持修繕工事の経験が重要になります。この局面では、知的財産の伝
承が重要な課題です。

 維持修繕工事では、調査点検の工数が莫大なものになる見込みで、(例えば、全国
には70万もの橋梁がある!)この工数を削減する点検ロボットや画像解析のAIへの期
待が高まっています。また調査点検後の維持修繕工事は現場毎の個別性が高いため、
施工段階でも高度なノウハウが必要であると言われています。

 建設業は、製造業や流通業など他産業で培ったICTスキルが活かせる分野だと思い
ます。建設ICTマーケットに注目して頂ければ幸いです。

 

 

                                        以上 
                                  

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【ニュース・お知らせ】
●「生産管理システムの基礎と効果的な活用法とそのポイント」
 日本テクノセンター(東京)
  2019年4月10日(水)
https://www.j-techno.co.jp/seminar/seminar-27206/
 
● 「生産管理システム基礎知識入門(組立・加工製造業編)」
日本情報システムユーザ協会(東京)
2019年4月26日(金)
https://juasseminar.jp/seminars/view/4119213
 
● 「経営者が理解すべきITトラブル処理の実態」
東京理科大学オープンカレッジ(東京)
2019年5月11日から毎週土曜日(計4回)
https://web.my-class.jp/manabi-tus/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?
kozaId=147528
 
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