★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★ 一般社団法人 ICT経営パートナーズ協会 メルマガ (第42号)     http://www.ictm-p.jp/                           2017/6/21 ★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★ ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 【目 次】 1.会長コラム『官民の一体感を強めIoT導入に意欲を持とう』 2.特集記事 『超高速開発ツールとの衝撃的出会い』         株式会社ユー・エス・イービジネスソリューション                      代表取締役社長         ソフトウェア事業協同組合 理事長                          磯崎 澄 3.ニュース・お知らせ  ・協会、分科会の活動報告 ・協会関連セミナー、その他ニュース  ・協会会員のセミナー、製品紹介、その他ニュース ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ ☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆ 【会長コラム】『官民の一体感を強めIoT導入に意欲を持とう』             一般社団法人 ICT経営パートナーズ協会                       会長 関 隆明   国家的プロジェクトを推進して行く場合、国全体を貫くコンセプトを立ち  上げ、官民の一体感を盛り上げて行くことが極めて重要だと思います。  第4次産業革命への取り組みは、まさにこの代表的なものだと思います。  1990年代日本がIMS(インテリジェント・マニュファクチャリング・シ  ステム)を提唱し、国際プロジェクトに導いたことがありましたが、その成  果 を、日本では企業や大学ごとに持ち帰りましたが、国全体への成果の水 平展開に発展することは有りませんで した。  一方ドイツではフラウンホーファ研究機構などの機関が、一般企業が利用し  易い形で国全体へ広めて行き、これがインダストリー4.0と言う国家的  コンセプトのもとになったと聞いています。  そして今や西欧諸国は勿論、中国、韓国始めアジア各国にまで採用され、世  界的コンセプトにまで発展したのは、見事と言うほかはありません。  勿論日本でもこの言葉を使っていますが、昨年9月に作られた政財界連携の  未来投資会議で、「ソサイエテイ5.0」という呼び名を中核に据えること  になったと聞いています。アベノミクスの成長戦略の遅れが各界から指摘さ  れて来た為、より具体的な姿を描こうとしたものだとも聞いています。  更に2017版「ものづくり白書」ではコネクテッド・インダストリーズ  (CI)という言葉も使われ出しています。  私はある呼び名でうまくいかなかったと言って、次々新しい呼び名に付け替  え、コンセプトの混乱を起こさせるよりも、一度使った呼び名、ましては世  界中の人にピーンとくる言葉があるなら、それを変えずに一貫して使った方  が良いのではないかと思います。そして単に目標や「べき論」だけではなく、  実行を促進する為の具体的な施策を豊富に打ち出すことに勢力を注いだ方が  はるかに良いと思います。  一昨年の夏頃、今のままでは日本を除いて、ドイツのインダストリー4.0  と米国のIIC(インダストリアル・インターネット・コンソーシアム)を中  心に、世界標準が次々決められ、日本企業は両国企業の下請け企業となって、  決められた標準に従って、ただ要求されるものを作るだけになるのではない  かと、私は真剣に危惧していました。  しかし安倍首相のメルケル首相への働き掛けや、IVI(インダストリアル・  ヴァリューチェイン・イニシャチブ)の西岡理事長のご活躍によって、ドイ  ツとの協力関係を築くことが出来ました。  更にIVIが製造現場の課題を解決する具体的な事例を示すことにより、IICと  の連携も確立することが出来たと聞いています。  この国際連携が出来たことは、我が国のIoT発展の為に極めて重要な意味を  持つと思います。あらゆる機器が国境を越えてつながるIoTの世界では、世  界標準による仕組みの整合性が必須となります。職種別労働組合など日  本とは労働文化の異なる欧米と、人と現場を生かす日本の考え方との連携を  どうとっていくのかというような難しさが有るのではないかと思います。  更に国内ではIVIは他のIoT推進団体ともグローバルな目付きで、内容面から  の整合を取っていく必要があろうかと思います。  この面でもドイツの如く、国の指導力発揮が極めて重要だと考えます。  最近ショックを受けたのは、総務省から出された「IoT導入状況(2015)  と今後の導入意向(2020)」と言う調査研究資料です。その中にIoT  のProcessにおける導入率を横軸に、Productにおける導入率を縦軸にした図  で主要国の位置が描かれています。  2015年では、米が両軸共に41〜2%でダントツのトップ、独、中国が  22〜23%で2位、3位、英が20%近辺で4位、日本はその下の19%  前後で5位となっています。  2020年では米がProcessが82〜3%、Productが90%以上で1位、両  軸とも84〜5%の中国が2位、そして独、英、韓が僅差で70数%に集ま  っています。日本はなんと米、中国の半分の40%近辺で、2015年にお  ける米より下に位置し、最下位となっています。  いろいろな要因が絡んでいるとは思いますが、日本企業の導入意欲が極めて  低いと予想されているのは確かでしょう。  官民が一体となってIoT導入に全精力を打ち込まなければならないと痛感し  ます。 ★お知らせ  今まで私が毎月会長コラムを発信してまいりましたが、来月からは理事や会  員より色々な意見や情報を発信することにし、私は3か月に一度コラムを発  信してまいりますので従来通り変わらずお読みいただきますようお願い致し  ます。                                 以上 ☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆ 【特集記事】『超高速開発ツールとの衝撃的出会い』         株式会社ユー・エス・イービジネスソリューション                      代表取締役社長         ソフトウェア事業協同組合 理事長                          磯崎 澄   私が「超高速開発ツール」と出会ったのは、まだ一年弱前です。  数十年前からシステム開発に携わって来ましたが、ここ十年くらいはシステ  ム開発には直接拘わっていませんでした。  その後再度システムの構築・保守運用の事業に携わることになりましたが、  昨年、「超高速開発ツール」の話をICT経営パートナーズ協会の関会長から  直接お話しと見解を聞く貴重な機会があり、「超高速開発ツール」の展開す  る新しいシステム開発方式の世界とそのインパクトの可能性と今後の影響の  大きさに驚愕しました。  正に「浦島太郎」的な「隔世の感」を衝撃的に感じました。  現在でも、多くの中大規模システムは、労働集約的非効率な昔からの 「ウォーターフォール型システム開発方式」で開発し維持管理されています。  40年間のシステム開発の歴史で、CASEツール、4GL、パッケージ、ERP、マッ  シュアップ、部分的自動化ツールなど工夫・提供されて来ましたが、業種・  業態によらず広範囲にシステムソフト開発全体を自動化するツールや方式は、  なかなか登場しませんでした。   現在提供されている「超高速開発ツール」は、世界中で約40ツールくらい  あるようですが、自動化の行程範囲とやり方はそれぞれに違いはあるものの、  いずれも広範囲なシステムソフト開発の自動化に効果的に適用可能なことは、  従来登場した効率化ツールとは、本質的に異なります。   特に「超高速開発ツール」が、ソフト開発の生産性の大幅向上、開発期間  の大幅短縮、自動化開発されたソフトのデバッグ不要、この結果としてのシ  ステム開発コストの大幅削減とシステム改修の容易化・スピードアップ化を  実現するだけでなく、重要なのはシステム開発と保守運用のビジネスモデル  とワークスタイルを「画期的に変革」して、IT業界を今後大きく変革する可  能性の実力と影響力を持っていることです。  SI企業としては、従来型のシステム開発モデルから「ポストSIビジネスモデ  ル」へどのように変革して行ったらよいかの備えと実際の取組み・実行が、  生き残りと新たな発展のために問われています。  お客様サイドも、ネットとスマホ時代では、サービス・商品寿命が短期化し  変更・追加が激しい環境となっており、競争を勝ち抜くには、システム変更  が短期間で変更容易でコストも安いことが、従来にも増して熾烈な要求にな  っています。  SI企業が、従来からのこれらの本質的課題を解消出来なければ、見放されて  行きます。  一方労働環境とワークスタイルとして、“3K”、“7K”と言われているIT  業界の労働集約的で品質が完璧に問われるワークスタイルが不人気化しつつ  あります。  IT業界が、再度魅力ある付加価値ビジネスとゆとりある上流指向のビジネス  を取り戻すために、色々なポストSIビジネスモデル/ワークスタイルの検討  と導入が喫緊の課題になっています。  私の会社も、これらの課題・問題を危機感を持って認識・痛感し、解決策と  して「超高速開発ツール」の活用と開発だけでなく保守運用、分析・最適化  までのシステム開発・運用全サイクルをぐるぐる回し続ける「DevOps事業モ  デル」の事業化を決定し、今年度から自動化事業本部を立ち上げました。  大きな会社の成長の柱にしていきたいと、意気込んでいます。  「超高速開発ツール」群の高度化が世界中で切磋琢磨して取り組まれていま  すが、この「超高速開発ツール」に今後AIが組み合わされると、さらに急激  に自動化の適用範囲の拡大と効率化・有効性が進展すると思われます。  「超高速開発ツール」の進展には、当分目が離せない状況と思います。                                以上 ☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆ 【ニュース・お知らせ】 ● ICT経営パートナーズ協会主催セミナーご案内                ITコーディネータ協会後援  『独立系コンサルタント向け ビッグデータ活用演習セミナー』         (優良顧客から顧問契約を獲得するパターンを修得)  ・料 金: 無料  ・対 象: 中小企業診断士、ITC、及び 士業の方々等独立系コンサルタントの方々。  ・日 程:2017 年 6月28日 水曜日 14:00〜16:00  ・会 場:中央区日本橋公会堂 3号洋室  ・定 員:35名   詳細と申し込みはこちらからお願いします。      http://www.dream-biz.jp/cloud/seminar2016Jun.html 【セミナー概要】  起業後の営業成果の悩みを解消、ビッグデータ解析を利用して、顧客に価値  ある情報を提供しながら、契約を獲得する手法を解説。 経営陣とのアポ取  り、ファースト契約、顧問契約へと導く手順をパターン化しました。実証成  果を含めて解説します。  実験として、この手法を用いて解析スキルが全くない人間が1カ月に3件の  顧客を訪問し、2件の年間契 約(200万円/件)を受注しました。その後に  顧問契約、プロジェクト案件に導く手法を合せて解説します。 『ビッグデータアナリスト養成講座』 ・料 金: 70,000円(税抜)  ・対 象: 中小企業診断士、ITC、及び 士業の方々等独立系コンサルタントの方々。 パソコンでパワーポイント資料作成等基本的操作ができる方。  ・日 程:2017年 7月 21 日 木曜日 10:00〜17:00  ・会 場:中央区新場橋区民会館 5号洋室  ・定 員:10名   詳細と申し込みはこちらからお願いします。      http://www.dream-biz.jp/cloud/seminar_houkokusho.html 【セミナー概要】 ネット上のビッグデータを活用して企業に価値ある情報を提供できる ビッグデータアナリストを1日で養成する講座です。 ”市場動向”、”競合分析”、”風評調査”等の経営者が求める 情報を自在にレポート化して提案型の顧客企業の開拓ができ、 更に顧問契約が獲得できる方法をお伝えします。 ご興味のある方は、まず、上記の無料セミナーから受講をされることを お勧めします。 ● 『アクロホールディングス【虎の穴プロジェクト】』のご案内  毎年、春と秋に開催しております 約3ヶ月間の講義で非常にご好評をいた  だいている、経営者/リーダー育成【虎の穴プロジェクト】の第6期生募集  のご案内です。  講師は当協会の石田専務理事がしております。  虎の穴プロジェクトとは・・・  社内ベンチャーの設立や社内の新規事業の推進者を育てる目的で虎の穴プロ  ジェクトという研修カリキュラムをスタートしております。  もともとは3年間しっかりと勉強するという企画でしたが、外部からの参加  希望が非常に多くリーダーの意識や事業の作り方等のコンテンツを抜粋し3  ヶ月のバージョンとして外部の方々向けに開催しております。  過去の参加者は  学生・主婦・経営者・起業希望者・次世代ホープなど幅広く参加していただ  いており、前回も定員いっぱいご参加くださいました。  主に土曜日の午前中を活用して全部で9回  費用は全部で16,200円(学生は無料)  今回募集する6期生の実施期間は、2017/8/5〜2017/11/18。  (各回とも9:00〜13:00の予定)  第一回 8月 5日(土) 経営者の意識や考え方の理解  第二回 8月19日(土) 事業の成り立ちの理解  第三回 9月 9日(土) 事業計画の作成心得  第四回 9月30日(土) リーダーとしての話し方  第五回 10月 7日(土) 事業計画作成準備  第六回 10月14日(土) 会計の理解とプレゼン研修  第七回 10月28日(土) 事業計画発表リハーサル  第八回 11月12日(日) 経営者検定試験(自宅にてWebテスト)  第九回 11月18日(土) 事業計画プレゼン大会/卒業式 ※場所は"経営者検定試験"以外、アクロホールディングス大会議室です。 ※初回と最終回には懇親会があります。 現在受講生を募集中です。(先着20名様) 【お申込み方法】 https://www.acroholdings.com/toranoana/2017autumn/index.html 【お問い合わせ先】 株式会社アクロホールディングス 虎の穴事務局 tora@acro-net.com ● (株) プロセスデザインエンジニアリング主催セミナーご案内   7月12日に「ビジネスアナリシス方法論「GUTSY-4 紹介」」セミナーを   開催 します。詳しくはこちらをご覧ください。   (http://process-design-eng.com/contents/speech/gutsy-4-1020.html) ======================================= ☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆ 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 ご意見・ご質問等は事務局info@ictm-p.jpまでよろしくお願い致します。 なお、メルマガのバックナンバーは協会HP http://www.ictm-p.jp/ にてご覧いただく事ができます。 ☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆ 発行元  発行:一般社団法人 ICT経営パートナーズ協会  編集:赤松 元  MAIL:info@ictm-p.jp(事務局)  URL :http://www.ictm-p.jp/ ☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆ Copyright 2014-2016 ICTM Partners Association All Rights Reserved. ※本メールマガジンの記事について、無断転載はご遠慮ください。 ※メール転送は自由ですが、記事内容を一切、加筆・編集または抜粋せずに ご利用願います。 ☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆