★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★ 一般社団法人 ICT経営パートナーズ協会 メルマガ (第41号)     http://www.ictm-p.jp/                           2017/5/17 ★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★ ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 【目 次】 1.会長コラム『ITを活用した「働き方改革」の加速を』 2.ニュース・お知らせ  ・協会、分科会の活動報告 ・協会関連セミナー、その他ニュース  ・協会会員のセミナー、製品紹介、その他ニュース ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ ☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆ 【会長コラム】『ITを活用した「働き方改革」の加速を』             一般社団法人 ICT経営パートナーズ協会                       会長 関 隆明  政府の「働き方改革」の実行計画が3月28日に公表されました。 今年度は我が国の実情をしっかり踏まえ、全力を挙げてこの改革を実行すべき 年度であります。 私達には仕事のやり方のみならず、具体的な仕事の中身にま で入り込んだ改革を推し進めていくべき役割があると考えます。 OECDの調査によると、日本人の1週間当たりの平均労働時間(短時間労働者も 含む)は33時間29分で、先進国の中で最も短いフランスの2倍にまで達して おり、最も長いと指摘されています。それにも拘らず、「労働生産性」は米国の 6割にとどまっており、日本人は働く時間の短い海外の人に、成果で見ると負け ていると指摘されています。 また米国の調査会社コンファレンス・ボードとコンサルテイング会社マーサの 共同によるアジア11か国を対象とした2008年から2016年にかけての 1人当たりの生産性の伸び率の算出によると、1位インド6.4%、2位中国 5.82%に対し、日本は0.29%で最下位だと指摘されています。 日本の少子高齢化の速さを考えると「IT活用による働き方改革」を徹底的に進 めて行く必要があると思います。 しかし日本情報システム・ユーザ協会がまとめた「企業IT動向調査2017」 によると、「IT活用による働き方改革を推進中」の企業は、僅か2割にとどま っているとのことです。 先月の当コラムで当協会の「今年度重点活動について」の中で、「生産性向 上・働き方改革実践支援」もあげてありますが、むしろ他の活動も含む当協会 活動のすべてが、ITを積極的に活用した「生産性向上」及び「働き方改革」に 通じるものと言えると思います。 今回のコラムではこのような観点に立って、当協会の意図していることやその 背景について述べてみたいと思います。 従来から当協会は特に下記諸点の活動に力を入れて来ています。  (1)攻めのIT経営実践支援  (2)経営改革からITシステム構築・運用まで一貫して支援する方法の整備  (3)超高速開発ツールの活用によるITシステム構築の効率化支援 (1)の活動は企業競争力を強化し、働き方以前に企業そのものの存続を左右 する活動で、新ビジネスモデル創出やそのビジネス遂行の方法を決める活動そ のものです。 当然「生産性向上や従業員の働き方」を決定づける極めて重要 な活動であります。 (2)の活動は(1)の活動を円滑に進める為の仕組みを作る為の方法とそれ を実行する上で、極めて有効なツールを相互に連携させ、「経営情報プラット フォーム構築法」として体系化を図る活動です。ここで採用されたメソッドや ツールは個々には既に多くの使用実績のある大変優れたものであります。 今年はそれを完成させ、実践に大いに活用して行きたいと考えています。 特に属人性の高い上流工程の作業を標準化し、可視化することにより、作業の 容易化、生産性向上を図って行きたいと考えています。 (3)の超高速開発メソッド/ツールの活用は、上記体系の中の「システム構 築」にとって極めて有効な手段となります。単なるプログラミングの自動化に とどまらず、要件定義を一元的に蓄え、管理できるリポジトリを備えている為、 これを用いて利用者と開発者協同によるイテレーション開発を可能とします。 その結果ウオータフォール型開発に比し、飛躍的にシステム開発の工数削減、 期間の短縮が図られることになります。 働くSEは長時間に亘る過酷なプログラミング作業から解放され、経営的に、よ り付加価値の高い上流工程作業へと変わって行くことが出来ます。 ユーザー企業にあっては、プログラミング言語の分らない利用者側のシステム 開発への参画が可能となり、事業部門とIT部門とが融合したIT化推進体制を築 くことが出来ます。 その結果過度のITベンダー依存からの脱却が可能となり 、システム開発のイニシャテイブを取ることが出来るようになります。 一方ベンダー側にあっては、SEをより付加価値の高い上流工程の支援要員に変 えて行くことが出来、会社としてより付加価値の高いビジネスの展開が可能と なります。 その結果従来二次以下の下請けをやっていたSIベンダーがプライムへと発展す ることが出来、ひいては業界全体の多重下請け構造の改革へとつながっていく のではないかと期待しています。 以上述べたことは全てIT化にまつわる「生産性向上」、「働き方改革」を促進 する活動であります。 今年度から新しい試みとして、より広い視野に立った 「ホワイトカラーの働き方改革」に挑戦していきたいと思っています。 遅れている「ホワイトカラーの働き方改革」が進まないのは、彼らの作業実態 が掴みにくいことが原因だと言われています。そこで作業内容を定量的に測定 できる軽便な端末を用い、その測定結果を用いて作業の実態分析をしっかり指 導出来るコンサルタントとタイアップし、各種専門知識を持つパートナーと共 にオープンな支援体制を組み、「ホワイトカラーの働き方改革」に挑戦してい きたいと考えています。 作業実態の定量的把握が出来れば、不要作業の排除、より効率的な作業法への 改善、本来当該部門が行うべき価値ある仕事の発案など、ユーザーと一体とな った効果的な改革活動が可能になると考えています。 米コンサルテイング会社ウイリス・タワーズワトソンの調査によると、「積極 的で充実した精神状態に無い人」は日本人では69%と、世界平均の46%を 大幅にうわまっていると指摘されています。 上記コンサルタントの測定法では作業者がある仕事をしているときの満足度や 不満など、心理面の実態把握も同時にできます。これを基に従業員のモラール アップ策の検討も出来るようになっています。 このような一般的な「働き方改革」については、必ずしも高度な知識や技術を 必要とせず、仕事の共通化や標準化、単純なIT活用でも大きな効果をあげられ るテーマが沢山あると思います。より多くのパートナーと手を組み、IT活用に よる改革活動の輪を広げて行きたいと考えています。                                以上 ☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆ 【ニュース・お知らせ】 ●『 雑誌「日経コンピュータ」連載記事』ご紹介  当協会と提携しています一般社団法人ABC協会システムトラブル相談セン  ターが、日経コンピュータに「システム開発トラブル 駆け込み寺」という  連載をはじめました。第二回以降は具体的なトラブル事例を紹介していくそ  うです。連載は全八回の予定だそうです。興味のある方はお読みください。   http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/ncd/17/040600014/  システムトラブル相談センターは法的な相談にも対応できるようにITに詳  しい弁護士のいる法律事務所の紹介も行います。システムトラブルでお困り  の方はお気軽にお問い合わせください。   http://www.abc-a.jp/stcc.html ●当協会理事の本間峰一が、2017年7月11日に日刊工業新聞社で有償セミナー  を実施します。  「生産管理システムの正しい使い方」   生産管理システムの新規構築ではなく、すでに使っている生産管理システ   ムをどう活用して経営効果を実現させていくかを重視した内容を予定して   います。生産管理システム活用でお悩みの   方はぜひ参加してください。   http://corp.nikkan.co.jp/seminars/view/810 ●ICT経営パートナーズ協会主催セミナーご案内                ITコーディネータ協会後援  『独立系コンサルタント向け ビッグデータ活用演習セミナー』         (優良顧客から顧問契約を獲得するパターンを修得)  ・料 金: 無料  ・対 象: 中小企業診断士、ITC、及び        士業の方々等独立系コンサルタントの方々。  ・日 程:2017 年 6月28日 水曜日 14:00〜16:00  ・会 場:中央区日本橋公会堂 3号洋室  ・定 員:35名   詳細と申し込みはこちらからお願いします。      http://www.dream-biz.jp/cloud/seminar2016Jun.html 【セミナー概要】  起業後の営業成果の悩みを解消、ビッグデータ解析を利用して、顧客に価値  ある情報を提供しながら、契約を獲得する手法を解説。 経営陣とのアポ取  り、ファースト契約、顧問契約へと導く手順をパターン化しました。実証成  果を含めて解説します。  実験として、この手法を用いて解析スキルが全くない人間が1カ月に3件の  顧客を訪問し、2件の年間契 約(200万円/件)を受注しました。その後に  顧問契約、プロジェクト案件に導く手法を合せて解説します。 『ビッグデータアナリスト養成講座』  ・料 金: 70,000円(税抜)  ・対 象: 中小企業診断士、ITC、及び        士業の方々等独立系コンサルタントの方々。        パソコンでパワーポイント資料作成等基本的操作ができる方。  ・日 程:2017年 7月 21 日 木曜日 10:00〜17:00  ・会 場:中央区新場橋区民会館 5号洋室  ・定 員:10名   詳細と申し込みはこちらからお願いします。      http://www.dream-biz.jp/cloud/seminar_houkokusho.html 【セミナー概要】  ネット上のビッグデータを活用して企業に価値ある情報を提供できる  ビッグデータアナリストを1日で養成する講座です。  ”市場動向”、”競合分析”、”風評調査”等の経営者が求める  情報を自在にレポート化して提案型の顧客企業の開拓ができ、  更に顧問契約が獲得できる方法をお伝えします。  ご興味のある方は、まず、上記の無料セミナーから受講をされることを  お勧めします。 ●今年度の超高速開発コミュニティは10回(30社)のユーザー導入事例セミ  ナーを予定しています。ICTMP会員の皆様は無料で参加できます。  ・日時: 平成29年5月25日(木)18:30-20:30 (開場18:00)  ・会場: 神田エッサム1号館301       http://www.essam.co.jp/hall/access/?  【発表内容】  ■ NTTデータC&P事業部における共通データ管理システムの開発    NTTデータ  カード&ペイメント事業部 神保良弘 様  ■ 通信事業者における基幹系システムへのメタソニックの適用事例    パワードプロセスコンサルティング 力正俊 様  ■ 独自の開発手法で常にカイゼン、100%完成を目指さない    吉田プラ工業 大塩 俊哉 様  発表概要・お申し込みは下記からお願いいたします。   https://www.x-rad.jp/ ●株式会社HOIPOI社から、超高速開発ツール「TALON」のハンズオ  ンセミナー(無料)のご案内です。詳細とお申し込みは以下のURLよりお願  いします。   https://www.talon.jp/seminar/res/?sid=170526 ======================================= ☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆ 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 ご意見・ご質問等は事務局info@ictm-p.jpまでよろしくお願い致します。 なお、メルマガのバックナンバーは協会HP http://www.ictm-p.jp/ にてご覧いただく事ができます。 ☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆ 発行元  発行:一般社団法人 ICT経営パートナーズ協会  編集:赤松 元  MAIL:info@ictm-p.jp(事務局)  URL :http://www.ictm-p.jp/ ☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆ Copyright 2014-2016 ICTM Partners Association All Rights Reserved. ※本メールマガジンの記事について、無断転載はご遠慮ください。 ※メール転送は自由ですが、記事内容を一切、加筆・編集または抜粋せずに ご利用願います。 ☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆