★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★ 一般社団法人 ICT経営パートナーズ協会 メルマガ (第39号)     http://www.ictm-p.jp/                           2017/3/15 ★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★ ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 【目 次】 1.会長コラム『働き方改革に役立つ良き事例』 2.特集記事 『IoTのサービス型ビジネスモデルの推進』 一般社団法人 ICT経営パートナーズ協会                             法人会員                    日本システムウエア株式会社                        取締役 監査等委員                            飯郷 直行 3.ニュース・お知らせ  ・協会、分科会の活動報告 ・協会関連セミナー、その他ニュース ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ ☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆ 【会長コラム】『働き方改革に役立つ良き事例』             一般社団法人 ICT経営パートナーズ協会                       会長 関 隆明  皆さんは一般社団法人エコマートの活動をご存知でしょうか? それは「ペーパレスによる環境負荷軽減と新しいワークスタイルへの転換を訴 求し、社会運動を起こすことを目的に行っている啓発、認知活動」です。 今回は先ずその活動の一環として行われている、インフォマート社による 「BtoBプラットフォーム請求書」と言うシステムを活用した、すべての請求行 為を電子化し、企業は勿論、業界、国全体の生産性向上とコスト削減を目指し た実践活動を紹介します。 このシステムには請求書の「発行」と「受取り」の両機能が含まれており、 企業と企業とを「発行―受取り」の連鎖で繋いでいくことが出来ます。 企業の経理担当者にとって、発行元では紙ベースによる請求書の作成・発送、 入金消し込みや得意先ごとの個別対応に多くの時間と手間を要する上に、紙代、 郵送代にも多くの経費が発生しています。 一方受取り側では請求書の到着遅れ、それに伴う承認遅れや月次決算の遅れへ の対応、そして手作業による会計システムへの入力や支払い処理などに手間と 時間が掛かっています。 両者とも請求書、請求書控えの保管や探し出しなどにも、多くの手間とコスト を掛けているのが実情では無いでしょうか。 たとえ自社内に閉じた業務はIT化されている場合でも、他社との上記のような やり取りは、なかなかIT化出来ないのが普通です。 このシステムはいずれの企業に対しても、クラウドによる共通サービスである ことと、インフォマート社の顧客と一体となったサービスにより、顧客は労せ ずして電子化が出来、全く同じプラットフォーム上で、リアルタイムで円滑な 請求情報のやり取りができます。 自社会計システムへのデータ入力も人手を介さず正確に行えるため、上記のよ うな煩わしい業務から解放され、担当者の作業時間は文字通り大幅に削減され ることになります。 このシステムは既に利用企業数13万社、年間流通金額が9,000億円とい う利用実績をあげています。 導入企業の事例を聞いても、システム自体のきめ細かな機能とインフォマート 社の、ユーザー負担を極力減らすと言った親切なサポートにより、導入の容易 さ、無駄作業の大幅な削減、取引の可視化による仕事の能率アップ、そして連 結会計決算の早期化などの効果が報告されています。 先月の当コラムで「働き方改革」を取り上げ、単に「残業を無くせ」とか 「プレミアフライデーを活用しろ」と言うだけではなく、私たちは従業員がそ れを実行出来るようにしてやるべきだと述べましたが、今回取り上げた例は、 まさに「仕事の仕方を大きく変革する」好例だと思います。 現在国はなかなか進まない企業間でのEC/EDIの活用を強力に進めようとして いますが、紙を用いたFAXの利用から電子データに移すという点で、今回の例 と同種の変革を目指すものであり、もし中立的なプラットフォーム上で実現で きたとしたら、一段と大きな効果が期待されることだと思います。 このようなシステムが現場の実作業に密着した形で、網の目のように張り巡ら されたとしたら、多くの企業の従業員の働き方を大きく改革し、膨大な時間や コストの削減が可能だろうと思います。 併せて正確なデータがタイミング良く管理システムへ入ってくるようになれば、 従来入力データ不備の為に十分機能を発揮出来なかったシステムが、真に経営 に役立つシステムへと生まれ変わっていくこともあるかも知れません。そして それを利用するエンドユーザーの働き方も大きく変革してくることも期待出来 ます。やはり「働き方の改革」には何よりもITの積極的な活用に取り組むこと が有効だと思います。 私自身当コラムで「効率化やコスト低減などの守りのIT化」ではなく、「攻め のIT化に力を入れるべきだ」と何回か主張したことがあったと思いますが、そ れは国際的にみて低下傾向にある我が国の国際競争力強化の為の主張であって、 決して定常業務の効率化やコスト削減を軽視した為ではありません。 IoTの積極的な活用が叫ばれている現在、製造現場や物流現場の自動化が急速 に進められています。そして顧客の要求をいち早く吸い上げ、それを満たす商 品やサービスを作り出し、スピーデイに届ける仕組み作りに各国とも鎬を削っ ています。 その実現の為には、いわゆるホワイトカラーの行っている業務の大幅な改革や 効率アップが強く求められています。 特に今回述べたような現場作業に直結する業務のIT化を着実に進めることが、 大きな効果を生むことになると思います。 当協会としてはIoT、AIなどの先進技術の活用に力を入れて行くのは勿論、会 社業務遂行を支える基幹業務の改革の為の支援にも着実に取り組んで行きたい と思います。                             以上 ☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆ 【特集記事】『IoTのサービス型ビジネスモデルの推進』 一般社団法人 ICT経営パートナーズ協会                                法人会員                       日本システムウエア株式会社                           取締役 監査等委員                               飯郷 直行 IoTビジネスモデルでは、使った分だけ料金を取るサービス化や、必要な時 だけ融通し合うシェアリングエコノミーがトレンドになっています。しかし、 サービス化やシェアリングエコノミーはストックビジネスとなるため一時的に は収益が減ります。とはいえ、現実は顧客の要求に答えるビジネスが収益を上 げられるのですから、ITベンダーはサービス化によるIoTビジネスモデル に向かうべきだと思います。 また、近年の社会経済環境は「VUCA」Volatility(不安定)Uncertainty (不確実)Complexity(複雑性)Ambiguity(曖昧性)の時代と言われていま す。そして、VUCAの時代を生き抜くにはイノベーションが必須だといわれ ています。イノベーションのためには「やるべきことは何か」といったポジテ ィブ・アプローチが有効です。この問いかけは、肯定的な感情や肯定的な行動 を引き出し、可能性を創り上げるといわれています。「やっても無駄」は可能 性を奪うだけです。 そして、イノベーションというとまずは、自社が得意で競争領域のコアとなる 部分(コア・コンピュタンス)を徹底的に究めて、他社に絶対負けないという 戦略がでます。コア・コンピュタンスとサービス化では、技術志向の高い日本 企業は「匠の技」のようにコア・コンピュタンスに向かいやすいと思います。 しかし、IoTビジネスは、IoTが多種多様なディバイスやセンサーの接続 を前提としているため、様々なメーカが作ったディバイス、センサー等の規格、 データフォーマット、通信プロトコル等を合わせる必要があるので、オープン イノベーションや標準化がベースとなり、コア・コンピュタンスを究めるとい うよりも、うまくいったやり方を世の中に広く展開する方向で動いています。 よって、IoTビジネスはサービス化モデルがトレンドとなり、ITベンダー の向かうべき方向なると思います。 そのためには、クラウドによるIoTプラットフォームを利用した概念実証 (POC)による顧客利益の実証が有効です。そして、POCを成功させるに は、顧客の求めるIoTソリューションを早期に実現して、実働により効果を 確かめ、作るより組み合わせ構築により、安価で短時間にスモールスタートさ せる必要があります。なぜなら、POCから本格稼働につながる確率は一般的 に5%以下だといわれて(実際に弊社の事例でもこの程度です)いますので、 成功のためにはポジティブに、数多くのPOCをスピーディに実施する必要が あるからです。 最後に監査等委員の立場から述べさせていただくと、ITベンダーがサービス 化に向かうためには、社内予算は従来の一括売上の前提ではなく、契約期間に 見合った月額売上の積上げを考慮したものに変える必要があります。なぜなら、 サービス化は短期的な売上減になる可能性が高いため、現場要員のモチベーシ ョンを高めるのが難しくなるからです。しかし、顧客はサービス化したIoT を求めているのですから、中期的な収益の向上を目標とすべきだと思います。    以上 ☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆ 【ニュース・お知らせ】 ●「第4回総会&記念講演会」 4月20日午後に超高速開発コミュニティ第4回総会と記念講演会を開催しま す。詳細が決まり次第、アナウンスしますのでご予定お願いします。 ●「ナイトセミナー(第三回)のご案内」 【テーマ】:『X-techの鍵となるWeb APIのトレンドと、APIをノンプログラ    ミングで使えるCDataツールのご紹介』    『超高速開発ツールの突破口を切り開く3つのポイントとは?   〜Webアプリケーション&バッチ開発基盤【AZAREA】ローンチ          に向けて〜』 【日時】 : 平成29年3月17日(金)18:00-19:40 【会場】 :豊洲フォレシアビル12F SCSK社会議室 https://www.scsk.jp/corp/access/map01.html 【参加費】: 無料 (懇親会費 3,000円前後) 【定 員】:40名 (懇親会は25名 先着順)  詳細とお申し込みはこちらからお願いします。    http://kokucheese.com/event/index/454149/ ●ICT経営パートナーズ協会主催セミナーご案内                ITコーディネータ協会後援  『独立系コンサルタント向け ビッグデータ活用演習セミナー』         (優良顧客から顧問契約を獲得するパターンを修得)  【対 象】:中小 企業診断士、ITC、及び    士業の方々等独立系コンサルタントの方々。  【日 時】:2017 年 4月12日 水曜日 14:00〜16:00  【会 場】:中央区日本橋公会堂 1号洋室  【定 員】:35名  【参加費】: 無料  詳細と申し込みはこちらからお願いします。      http://www.dream-biz.jp/cloud/seminar2016Jun.html 【セミナー概要】  起業後の営業成果の悩みを解消、ビッグデータ解析を利用して、顧客に価値  ある情報を提供しながら、契約を獲得する手法を解説。 経営陣とのアポ取  り、ファースト契約、顧問契約へと導く手順をパターン化しました。実証成  果を含めて解説します。  実験として、この手法を用いて解析スキルが全くない人間が1カ月に3件の  顧客を訪問し、2件の年間契 約(200万円/件)を受注しました。その後に  顧問契約、プロジェクト案件に導く手法を合せて解説します。 『ビッグデータアナリスト養成講座』  【対 象】:中小企業診断士、ITC、及び    士業の方々等独立系コンサルタントの方々。        パソコンでパワーポイント資料作成等基本的操作ができる方。  【日 時】:2017年 3月 30 日 木曜日 10:00〜17:00  【会 場】:中央区日本橋公会堂 3号洋室  【定 員】:10名  【参加費】: 70,000円(税抜)   詳細と申し込みはこちらからお願いします。      http://www.dream-biz.jp/cloud/seminar_houkokusho.html 【セミナー概要】  ネット上のビッグデータを活用して企業に価値ある情報を提供できる  ビッグデータアナリストを1日で養成する講座です。  ”市場動向”、”競合分析”、”風評調査”等の経営者が求める  情報を自在にレポート化して提案型の顧客企業の開拓ができ、  更に顧問契約が獲得できる方法をお伝えします。  ご興味のある方は、まず、上記の無料セミナーから受講をされることを  お勧めします。 ======================================= ☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆ 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 ご意見・ご質問等は事務局info@ictm-p.jpまでよろしくお願い致します。 なお、メルマガのバックナンバーは協会HP http://www.ictm-p.jp/ にてご覧いただく事ができます。 ☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆ 発行元  発行:一般社団法人 ICT経営パートナーズ協会  編集:赤松 元  MAIL:info@ictm-p.jp(事務局)  URL :http://www.ictm-p.jp/ ☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆ Copyright 2014-2016 ICTM Partners Association All Rights Reserved. ※本メールマガジンの記事について、無断転載はご遠慮ください。 ※メール転送は自由ですが、記事内容を一切、加筆・編集または抜粋せずに ご利用願います。 ☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆