★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★ 一般社団法人 ICT経営パートナーズ協会 メルマガ (第36号)      http://www.ictm-p.jp/          2016/12/21 ★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★ ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 【目 次】 1.会長コラム『今年の漢字は「連」』 2.特集記事 『協会の5年間の活動を振り返って:ご支援する分野の紹介』          一般社団法人ICT経営パートナーズ協会 理事・事務局長                          大島 正善 3.ニュース・お知らせ  ・協会、分科会の活動報告 ・協会関連セミナー、その他ニュース 4.理事・会員からのお知らせ ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ ☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆ 【会長コラム】『今年の漢字は「連」』             一般社団法人 ICT経営パートナーズ協会                       会長 関 隆明  当協会にとっての「今年の漢字は?」と問われるならば、連」を挙げたいと 思います。すなわち「つらなり」、「連携」の意です。 今年はアベノミクスの「成長戦略」を強化する為、「日本再興戦略」が打ち 出され、その中で正式に“第四次産業革命への挑戦”が宣せられました。 昨年来「攻めのIT経営」の推進や、「マイナンバー制度」実施への対応に追わ れて来た産業界は、第四次産業革命の時代を迎え、既存の仕組みの根本からの 変革を迫られる地殻変動に襲われることになります。 欧米の先進国でさえ、従来の考え方ややり方では対応できない変革が進むと言 われています。 対する日本が「ものづくり」の技術レガシーの優位性のみに捉われ、この第四 次産業革命を制するのはソフトウエアだと言われている中、その分野で後れを 取ることは決して許されることではありません。 しかし現実は日本の労働生産性が世界の第21位と低い理由に、IT利活用レベ ルの低さが指摘されています。 そのハンデイを乗り越え、更にこの急激な変化に対応する新しいソフトウエア やシステムで、一気に優位に立つのは、リソース面から考えても、並大抵なこ とでは無いと予想されます。 各企業が日々のビジネスをしっかり継続しながら、これを克服して行く上で、 IT技術そのもの以上に、“連”の言葉で表される多くの課題を解決する必要が あると強く感じています。 少し観点が細かくなるかも知れませんが、私たちの支援活動の中で既にクロー ズアップして来ている課題のいくつかを以下に列挙してみたいと思います。 <顧客企業が抱える課題>  〇全体最適を果たす為の、過去からバラバラに開発されて来た“システム アイランド”間の連携や統合化  〇残存レガシーシステムとPKGソフトの活用や超高速開発ツールを用いて構   築されたシステムとの“つながり”  〇IT部門任せのシステム開発体制から、事業部門とIT部門とが一体となった 開発体制の確立  〇IoTシステム構築に当たって、顧客企業のIT(情報システム)部門+FA(自 動化システム)部門とSIer及び加工機械メーカとの「連携」 <支援側の抱える課題>  〇人工中心の多重下請構造から技術・ノウハウ重視のフラットな「オープン イノベーション型”のプロジェクト遂行体制への転換  〇自らのコアコンピタンスを磨き、他と積極的に連携し、総合力を発揮する マインドの養成     (例)経営コンサルタントやITコーデイネータ+SIer        ツール開発ベンダー+SIer  〇各種開発用メソッド・ツール間の「つながり」  〇システムの企画段階から、顧客企業の事業部門+IT部門とSIerの「連携」 以上の如き課題は大企業の場合の課題と思われがちですが、規模の差こそあれ、 中堅・中小企業でも同じ課題を抱えていると思います。 しかし規模が小さく、優れた経営トップが全体を見渡せ、リーダーシップを発 揮しやすい為、むしろ課題解決がし易いと言えるかも知れません。 今年IVIから「日本版Industrie 4.0」の「つながる町工場」の実践で最優 秀企業に選ばれた今野製作所などは、その模範例だと思います。 今年当協会は「経営イノベーションの実践」、「ビジネスモデル創出」、「ビ ジネスアナリシス」、「クラウド活用」、「超高速開発」などの分科会の充実 を図り、各分科会で用いるメソッドやツールを「経営情報プラットフォーム構 築体系」として関連付け、相互の連携強化を図ってきました。 これらメソッド・ツールは前述の「連」にまつわる課題解決の有効な手段にな ると考えています。 当協会は発足当初より、「オープンイノベーション」型の支援が出来るよう、 各種専門家のパートナーによる体制強化に注力して来ました。 協会の名前にある「ICT経営」は「IT経営」と同義語であると同時に、 I=Intelligent(知的な)、C=Coorperative(協調的な)、T=Transborder (境界を乗り越えて)のキーワードで表される経営を目指すことを意味して居 ります。 これからはIoT、AIなどの先進技術の活用に一段と力を入れ、顧客企業や ITベンダーがこの大変革の波を乗り越えて行けるよう、全力で支援して行きたい と強く思っています。                                 以上 ☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆ 【特集記事】『協会の5年間の活動を振り返って:ご支援する分野の紹介』        一般社団法人ICT経営パートナーズ協会 理事・事務局長                         大島 正善  当協会は本年11月17日で5周年を迎えることができました。これもひとえに 会員の皆様およびご支援いただいている連携団体の関係者の方々、それと会員 のお客様やお知り合いの個人(コンサルタントや専門職の方々など)の賜物で あり、この場を借りて感謝申しあげたいと思います。  当協会は、会長や理事および会員各位の広範な人的チャネルを強みとした協 会です。会員各位が得意とする分野は全体としてみると非常に幅広く、扱う テーマは下記のようなものがあります。 1.実践イノベーション(空論でない実践的な思考法に基づく顧客の市場と事   業を見据えたイノベーションの実践指導) 2.ビジネスモデリング、業務改革・改善、ビジネス・プロセス・モデリング  (GUTSY-4(*1)、SUSD(*2)などの手法を用いて、ビジネスモデル構築から   プロ セスモデルの設計を通じて業務改革や改善を確実に実行) 3.財務会計・管理会計、原価管理(国際会計制度に詳しい専門家、あるいは、   大手製造業での原価管理の仕組みの構築をリードした専門家による全般的   な管理会計の仕組みの導入支援) 4.業種特化の相談(建設業や製造業で長年コンサルティングを実施している   専門家によるご相談・支援) 5.IT化の企画、プロジェクト計画策定(大手SI企業での豊富な実践経験を持   った専門家による、IT化の企画、要件定義、EA体系の構築、RFP作成、シ   ステム開発計画の策定などの支援) 6.超高速開発ツールの選定相談(開発するアプリケーションに最適なツール   の選定のアドバイス) 7.プロジェクトマネジメント、ソフトウェア開発の支援(超高速開発ツール   を使う開発におけるプロジェクト計画の策定からプロジェクトの支援) 8.ビッグデータ分析(大手流通業でも採用されているSNSのデータ解析ツー   ルによる市場分析や日本語テキスト解析での先端的な分析手法にもとづく   大量文書解析などの製品提供と分析支援) 9.IoT(Internet Of Things)分野の専門家紹介(国内の著名なベンダー様   との協業による製造業を中心としたIoTの適用の推進) 10.クラウド導入相談(安価で人手をかけずにITシステムを開発・保守し運用   したいとお考えの企業様に、ご要件に合ったクラウドサービス提供業者を   ご紹介します) 11.BtoBプラットフォームの導入(株式会社インフォマート社が開発・販売   し一般社団法人エコマートもマーケティングに力を入れているBtoBプラ   ットフォームの販売代理店になりました(本年9月)。1年半程度の間に   12万社を超える企業に導入されているクラウド型の請求書の発行・受領   を容易に行えるシステムです。当協会もエコの推進に協力しています) 12.ソフトウェア開発業界のイノベーション推進とソフトウェア開発会社の   ビジネスモデル変革の支援(従来のSIビジネスモデルが大きな問題を抱   えている中で、新しいビジネスモデルをどう構築していけばよいのかと   いったご相談にのっています。上流技術者育成、自社のビジネス環境に   適合した超高速開発ツールの選定、プロジェクトマネジメント力強化、   技術者のモチベーション向上策、営業強化などに関する支援です)  その他、超高速開発コミュニティ、特定非営利活動法人ITコーディネータ協 会、一般社団法人アドバンスド・ビジネス創造協会(ABC協会)、一般社団法 人クラウドサービス推進機構、大分県の(公財)ハイパーネットワーク社会研 究所などとのチャネルを生かした様々な活動をしています。  また、協会では、前事務局長の小林寛三氏のご尽力により、本年11月までの 5年間で78回に及ぶ会員向けの研究会を開催してきました。 http://www.ictm-pa.jp/memberseminar/research/  研究会の講師は会員 のみならず特定分野で一流の専門家の方々であり、研究会はお話しを聴くだ けでなく喧々諤々の議論を行う場となっています。そういった活動を通じて新 しい仲間を増やしながら活動を進めてきました。そういった方々とのチャネル も生かして、上記以外のさまざまな分野のニーズに応えられる準備をしていま す。  現在、国を挙げて中堅・中小企業のIT活用による活性化への取り組みが進ん でいます。IoT活用しかり、AI導入しかり、クラウド活用しかり、働き方改革 しかり。これらの先端ITの活用に合わせて働き方を変えていくのは必然です。 新しい道具を導入しても人の働き方が変わらなければ、かえって仕事の効率は 悪くなり、現状以上に負荷のかかる働き方をせざるを得なくなります。  ICT経営パートナーズ協会は、「人の能力を生かすICT活用」をお客様にご提 案する中で、中堅・中小企業の皆様方の成長と利益向上に貢献していきたいと 考えています。 http://www.ictm-pa.jp/businessarea/ 中堅・中小企業の経営者の方にとっての重要な関心事は、技術ではなく経営そ のもの(資金繰り、社員の活用、人間的つながりの活用によるビジネス拡大な ど)であると思います。それは、全く当然のことですが、今は、インターネッ トがあり、スマホがあり、クラウドがあり、そしてビッグデータ分析ツールが ある時代です。こういった手段をどのように活用すれば売上や利益の拡大につ ながるのか、そういったことをICT経営パートナーズ協会の専門家は相談にの らせていただきます。 皆さま方ご自身あるいはお知り合いの企業様で、上記に記した分野(その他の 分野でも)で専門家を派遣してほしいと希望される方は、是非お問合せくださ い。当協会のメンバーだけでは対応できないご相談の場合は、幅広い人材チャ ネルを生かして最適な専門家をご紹介させていただきます。 (お問合せは、info@ictm-p.jpへお願いします。)  今後も引き続き、皆様方のご支援をお願いいたします。 (*1):(株) プロセスデザインエンジニアリングが提唱する手法 (*2): 合同会社ドリーム IT 研究所が提唱する手法                                以上 ☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆ 【ニュース・お知らせ】 ●NPO法人ITコーディネータ協会との共催セミナー  「生産性向上は会計システムの総点検から(仮題)」    〜 業務改善のポイントと会計パッケージの選定 〜  ・日 程:2017 年 2月14日(火曜)             10:00〜17:00(受付開始 9:30)  ・会 場:関東ITソフトウエア 市ヶ谷健保会館 F室       (東京都新宿区市谷仲之町4-39)      http://www.its-kenpo.or.jp/fuzoku/kaigi/ichigaya.html  ・料 金:(お一人)一般30,000円。         ITC及び関係する協会会員は20,000円(消費税別)  ・対 象:会計パッケージの導入を検討されている、あるいは関心のある       ITコーディネータ(特に各社とビジネスの推進を希望されている       方)または、中小企業等経営強化法に基づいた経営改善をした       いとお考えの中小企業の経営者または経理部門の方。  ・定 員:40名(東京会場)(最小開催人数10名)。        YouTubeで全国から受講できます。   申し込みは2017年1月初旬にITコーディネータ協会のサイトから可能に   なります。  (ITコーディネータ協会からは2017年1月初旬に公開されます) 【ねらい】  中小企業の生産性向上を目指して、高度IT活用を支援する担当者であるIT  コーディネータ(ITC)等が、会計業務の各機能にかかる改善を実施する際  に欠かせない会計業務の知識を、代表的な業務パッケージソフトウエアを  通じて身に付けていただくことを狙いとしたセミナーです。  ITCだけでなく中堅・中小企業の経理部門の方や中小企業等経営強化法の適  用を検討されている経営者の方にも役立つ内容です。 【セミナー概要】  本年度新たに制定された「中小企業等経営強化法」と会計システムの役割を  はじめとして、ローカルベンチマークの活用や業務のポイントについて、  事例を中心とした説明を行う。また、ユーザニーズと提供される市販パッ  ケージ機能とのフィットギャップを明確にするために、機能検討項目の活用  を紹介する。セミナー後半では、市場占有率の高い会計業務パッケージ3つ  を一堂に会し(今までにない機会です)、開発元によるシステムの詳細な  解説を受けることで内容を具体的に確認する。また、単に知識習得を目的と  するわけではなく、パッケージ開発元とITCとの新たなビジネススキームに  つ いても触れる予定であり、稼げるITCとなるためのビジネス指向のセミ  ナーと なっています。紹介を予定しているパッケージは以下のとおり。  Galileopt NX1  株式会社 ミロク情報サービス  PCA会計 DX   ピー・シー・エー株式会社  勘定奉行i 10   株式会社オービックビジネスコンサルタント 詳細はこちらをご覧ください。  http://www.ictm-pa.jp/seminar/ ●平成28年経営イノベーション分科会度第4回研究会のご案内  <テーマ>  ビジネスモデル作成前の手続き(予定)  <開催日時>  平成29年1月20日(金) 午後3時〜午後5時  <会場>  関東ITソフトウエア健康保険組合  大久保保健保会館地下1階C会議室  総武線大久保駅北口下車1分  参加ご希望の方は、栗原まで事前にお知らせください。  Tel 03-3796-4377  kurihara@accs5.co.jp  栗原 元教 ☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆ ●平成28年度補正 サービス等生産性向上IT導入支援事業 (通称:IT導入補 助金)のご案内  (連携団体である、社)クラウドサービス推進機構からのお知らせを編集し てお知らせします。)   ☆☆☆開発ツールベンダの方々にとっては、重要なお知らせです。☆☆☆ この仕組みは、下記に記載されていますが、   https://service.secure-folder.jp/public/0yzQwApRfsAARc4 アグリゲータという取りまとめ企業が仲介して中小企業を補助するもので、 複数の中小企業が、ITツール(クラウド会計やパッケージソフト等)を導入 する際に、導入経費の2/3を補助するものです。 たとえば、中小企業に有用なツールを開発したITベンダーが、補助事業者 として、中小企業の活用を促進するのです まず、この事業における補助事業者(ITベンダー)の公募が開始されました。 今回の公募は、補助事業者、つまり導入されるITツールの開発、販売企業で あり、補助される中小企業ではありません。 中小企業への公募は1月下旬又は2月の予定です。 ぜひ、以下の情報を参照いただき、この機会を有効活用してみてください。   https://www.it-hojo.jp/shien/  問合せ先など、公式に、  サービス等生産性向上IT導入支援事業 コールセンター、が用意されていま  す。 ======================================= ☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆ 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 ご意見・ご質問等は事務局info@ictm-p.jpまでよろしくお願い致します。 なお、メルマガのバックナンバーは協会HP http://www.ictm-p.jp/ にてご覧いただく事ができます。 ☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆ 発行元  発行:一般社団法人 ICT経営パートナーズ協会  編集:赤松 元  MAIL:info@ictm-p.jp(事務局)  URL :http://www.ictm-p.jp/ ☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆ Copyright 2014-2016 ICTM Partners Association All Rights Reserved. ※本メールマガジンの記事について、無断転載はご遠慮ください。 ※メール転送は自由ですが、記事内容を一切、加筆・編集または抜粋せずに ご利用願います。 ☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆