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勉強会で話題となった業務用語とIT用語

  •  会員の関心にまかせて書いたものです。おかしな解説は一笑してください。でも、味わい深い解説もありますよ。

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Keyword
Remark

>Top <A>:

  1. ABC
  2. Affordance
  3. Agile software development
  4. AJAX
  5. Andon
  6. Assembled in Japan
  7. Asset Finance
  8. Awareness
  1. Activity-Based Costing、活動基準原価計算:事業規模拡大・多様化に伴う間接費を、費用を伴う活動の費用対効果を定量化して割り当てることにより、原価コストを正確に把握でき、業務プロセスの改善に役立つ。
  2. アフォーダンス:認知心理学の用語で、ユーザインターフェイスやデザインの分野で (ドアノブのように)説明なしで使うことができる手がかりをいう。動物と物との間に存在する関係性をいう。★関連項目:HCI=Human Computer Interaction, AI, User Experinece
  3. アジャイルソフトウェア開発:迅速にソフトウェアを開発する主帆言う。少数精鋭の開発者が同一場所で反復型(Iteration)で作業することで短期間に動くソフトウェアを開発できる。業務内容を熟知したユーザ側の協力が必須。GeneXusのツールはその一例 (当協会の樋山証一理事がアジャイル分科会を立ち上げており、当協会でもGeneXusやSapiensについて勉強会を行った。★参考文献:"始めてのGeneXus", "Agile Modeling"
  4. Asynchronous JavaScript and XML: Webブラウザの中で非同期通信とインターフェイス構築を行う技術の総称。従来のWebがリクエストの度に画面遷移が発生していたが、バックグランドで検索を行うので、ユーザはリアルタイムのように感じる。 背景にはXML (Extensible Markup Language) やDOM (Document Object Model) などWeb関連技術の標準化、高機能のWebブラウザの普及がある。特にGoogleは、デスクトップアプリと遜色のないソフトをAjaxを使って開発している。
  5. あんどん、Alarm system:トヨタの生産方式の一つ。生産ラインの状態をランプの色にて知らせる方式。
  6. 主要な構成部品を海外で製造し、日本で組立・検査工程のみを行う場合、Manufactured in Thailand, Assembled in Japan (タイで製造、日本で組立) などと表記する。
  7. 資産担保金融:企業が保有する資産が生み出すCash Flow (利益など)を担保として資金調達する方法。当該企業の倒産隔離(Bankruptcy remoteness)のために、資産を管理する特別会社 (SPC)に譲渡し、SPCは、資産価値を流動化 (証券化)してABS証券(Asset Backed Security)を発行することで、広く投資家から投資を受ける仕組み。
  8. 意識・気付き:に相当する概念。自分で気付いて言語で表現できる状態 (=自己認識)。外部刺激から感覚として捉えるクオリア(Qualia)に近いのでは。これはうまく説明できないが、意識としてわかる・いつもと変わっているとして認識できること。

22 >Top <B>

  1. BABOK
  2. BCP
  3. Best practice
  4. Big data
  5. Boiling frog
  6. BOM 
  7. BPM
  8. BPR
  9. BRICS
  10. BSC
  11. BTO
  12. Business Model Generation

 

  1. Business Analysis Body Of Knowledge: ビジネス・アナリシス知識体系。IIBA (International Institute of Business Analysisが認定・推進しているベストプラクティス。現在Ver.2.0が最新版。2012/10/26に当協会でIIBA-Japanの福嶋義弘代表理事メインの勉強会実施。★参考文献:"BABOK2.0"
  2. Business Continuity Plan, 事業継続計画:自然災害など緊急事態場合でも事業資産の損失を最小化し、中核事業を早期復旧・事業継続ができるよう平時から方法手段と取り決めておく計画のこと。これにより顧客・市場から評価される。 ★関連項目:DR=Disaster Recovery
  3. ベストプラクティス:その分野でのベスト企業をベンチマーキングして学ぶこと。理論ではなく、実行している企業がいるので、猜疑心なく改革が進められる。答えのある問題を解くようなもので、途中ギブアップが少ない。
  4. ビッグデータ:RFID (Radio Frequency Identification, ICタグ)やセンサ、SNSなどで収集した情報などを蓄積・分析することで、経営判断の精度を上げようとする手法。気象・医療データもビッグデータ化している。IBMは、この特性を3Vとして、1) Volume: 数PB (Petabyte=1000 Gigabyte)の情報量、2) Variety: AVを含む非構造化データ、3) Velocity: リアルタイムの情報処理によるDeep analysisを提唱している。
  5. ゆでガエル現象:カエルを水に入れて徐々に熱すると、温度上昇に気付かずに死亡することから、徐々の環境変化に気付かずに気付いた時は手遅れになる現象の比喩。ICT活用でもこの現象がしばしば見られる。
  6. Bills of Materials、部品表:構造化された部品一覧。 設計、調達、製造、維持に必須。設計BOM、製造BOM、サービスBOMなどがある。
  7. Business Process Management: ビジネスプロセス管理。業務プロセスの大きさ( 業務粒度)に応じて、経営トップから業務処理レベルまで階層的に業務プロセスを可視化する手法。当協会の渡辺和宣理事は、Supply Chainでの階層レベル3までを拡張し、レベル5までのESCORTを提唱している。当協会"ビジネスプロセス分科会"でその手法を研修する。★参考文献:"階層化アプローチによる業務システム設計", "Software Requirements"
    なお、ビジネスプロセスは、1) フロー、2) ルール、3)データの3つに要素に分ける考え方がある。BP改革に当たっては、変化の急流はルールで、変化の緩慢な所はフローで管理する。いずれもフローとルールが密結合していては弊害がある。これは、フローが川筋、ルールは変化が分岐する滝、データは水量といった所か。
  8. Business Process Reengineering: 企業の組織や手順をActivity単位で分類し、根本から見直し、最適のビジネスプロセスを構築する方法論。★参考文献:"Reengineering the Corporation"
  9. BRICS、Brazil, Russia, India, China, South Africa:G7主導からG20主導の中心5大陸の大国新興国。2012/3にデリー宣言を発表。国際金融、貿易、温暖化、中東問題などで米国の派遣が弱まる中での発言権増大を求めている。豊かな新興国として金融緩和に警鐘を鳴らし、世界銀行総裁ポストを要求するなど国際通貨ドルの補完的な役割を求めつつある。関連項目:BRICに続く新興国VISTA (Vietnam, Indonesia, South Africa, Turkey, Argentine) の表現もある。またMEDUSA (Malaysia, Egypt, Dubai, Saudi Arabia) これはギリシャ神話の怪物の名で、イスラム金融中心の有力新興国を表す。
  10. Balanced ScoreCard、バランスト・スコアカード:従来の財務中心の業績評価を、4つの視点 (財務、顧客、業務プロセス、学習と成長)で戦略ビジョンを策定し、評価する手法。組織の業績と効率を評価できる。評価尺度は戦略マップ (Strategy map)を作成して評価する。★関連項目:KGI (Key Goal Indicator)、KPI (Key Performance Indicator)、 ★参考文献:"The Balanced Scorecard"
  11. Build To Order:製品を部品の状態で在庫しておき、顧客の注文に応じて組み立てて出荷する。在庫リスクを減らすことができる反面、納品までのリードタイムが生じる。★関連項目:MTO (Make-to-Order)受注生産、MTS (Make-to-Stock)見込生産、JIT (Just In Time)
  12. ビジネスモデル・ジェネレーション:ビジネスの目的は、市場の中で顧客を満足させ、シェアを獲得し、利益を上げることにある。Alexander Osterwalder他による同名のベストセラーには、企業収益を上げるために必要な構成要素のツールとして、"Business Model Canvas"という画期的なテンプレートを提唱。9つの要素とは、1) Key Partners (パートナーシップ), 2) Key Resources (リソース), 3) Key Activities (主要活動), 4) Value Preposition (価値命題), 5) Channels (チャンネル), 6) Customer Relationships (顧客関係), 7) Customer Segments (客層), 8) Cost Structure (コスト構成), 9) Revenue Streams (収益の流れ)である。

>Top <C>:

  1. CAGR
  2. Chasm
  3. Cloud Coordinator
  4. CMMI
  5. Commoditization
  6. Communication
  7. COMPASS
  8. Contingency Plan
  9. Copyleft
  10. CPS
  1. Compound Average Growth Rate、年平均成長率:初年度の数字Aとn年度の数字Bとすると、CAGR = (B/A)^((1/(n-1)) - 1となる。例:初年度の売上100億円、3年目の売上140億円とすると、(140/100)^(1/2)-1=18.32%
  2. キャズム (深い溝):特にハイテク製品・技術を浸透させる時のマーケティング用語。ハイテク製品のユーザは、1) Innovators (2.5%), 2) Early adopters (13.5%), 3) Early majority (34%), 4) Late majority (34%), 5) Laggards (16%) に分類できるが、1)と2)の合計16%を超えると、後は急速に普及するという理論。但し、2)と3)の間には、普及する上での深い大きな溝(Chasm)があるとした。
  3. クラウド・コーディネータ:Cloud computingが進展し、ますます大規模化し、企業内オンプレミスシステムと連携がトレンドになりつつある。オンプレミス側もクラウド側も多地点データセンタでのデータをダイナミックに連携し、仮想技術を駆使してレスポンスやストレッジでの負荷分散を図っている。これはN対Nの連携であり、中立的なプロフェッショナルのコーディネーションが必須となる。そこで新たにクラウド・コーディネータが登場してきた。
  4. Capacity Maturity Model Integration、能力成熟度モデル:組織を5段階の成熟度レベルで評価する。Level-1 初期状態(Initial)、Level-2 反復できる状態(Repeatable)、Level-3 制度化された状態(Defined)、Level-4 計測できる状態(Measurable)、Level-5 最適化状態(Optimized) ★関連項目:ITIL (Information Technology Infrastructure Library)
  5. コモディティ化:商品間の差別化特性 (機能・品質)がなくなると、価格中心に販売が行われ、価格下落を招く現象。製造技術の標準化、モジュール化が根底にある。★参考文献:"ものづくり経営学", "コモディティ化市場...", "Design Rules"
  6. コミュニケーション:ICT経営の成功は、それを推進する人達の間のコミュニケーションが最重要である。コミュニケーション6原則というのがある。1) 人間関係をまず構築するためのRelationship (別項:PRAMの原則参照)。2) Timeliness: 適切なタイミングと方法、3) Needsの明確化、4) Truth: 客観性や真実性という事実厳守、5) Correctness: 正確性:誰が誰に対するメッセージなのかを正確に的を決める。6) Communication skills :最適コミュニケーション技術の活用。ツールの活用も含む。Related timing needs to communicate correctly. と覚えよう。
  7. 中小企業向け無料のIT経営雑誌'COMPASS'。最近電子化され、PCのみならずiPadなどでも閲覧可能。http://www.compass-it.jp/modules/tinyd4/を参照。(株)リックテレコムの石原由美子編集長は、2011/12/1に当協会勉強会にてCOMPASSの現状、特に各地域での無名のITコーディネータの活躍状況など取材を通した現状の説明あり。
  8. 不測事態対応計画、危機管理計画:事件・事故・災害など不測の事態を想定して、その被害・損害を最小限に留めるための対応策。行動計画、代替設備、安全在庫、システムバックアップ、復旧マニュアルなどが含まれる。
  9. コピーレフト:著作権Copyrightに対抗して、著作権を保持したまま、その権利のレベルを緩和し、すべての人が利用、再配布、改変できるようにした。Linux などオープンソースに典型。★関連項目:GPL、Creative Commons ★参考文献:"Free culture", "The Future of Ideas", "Code..."
  10. Cell Production System、セル生産方式:組立製造において、一人(数人)が、組立〜検査まで全行程を担当する生産方式 (丸持ち)。熟練工を要するが、プロダクトサイクルの短期化に対応した生産方式。

>Top <D>:

  1. Data
  2. DBR Scheduling
  3. Demand pull
  4. Design Managment
  1. データ:単数形はDatumでラテン語の"Dare=与える"が語源。コンピュータシステムやネットワークが根・幹・枝とするとデータは果実である。我々霊長類が進化を通じて、一番欲してきたのは実はこの果実である。さまざまに変化するデータをさまざまなデータベースとして処理してきた。データの集中、同期化、分散、検索、ネーミング、発行システム、サービスなど。さらにデータのタグとしてのメタデータを付加することでデータの活用がさらに拡がる。★関連項目:一覧表(Schema);意味論(semantics);存在論(ontology)
  2. Drum-Buffer-Rope Scheduling:TQCやTPM (Total Product Maintenance)では個別指標の最適化を進めてきたが、TOC (制約理論)では、システム全体のコントロールが優先され、特にモノの流れの全体最適のために開発されたスケジューリング手法。生産やサービスのプロセスは相互にリンクしているチェインに似ている。もし一つのチェインのリンクが切れると、チェイン全体に影響する。ドラムは通常、最も負荷のかかる作業部分のこと。システムのすべてを改善するより、その最も弱いリンクというボトルネックに絞って改善する方が効果的。1) Drum (ドラム)とは、ドラム・ビートに合わせて全体のスケジュールが決まるように、能力に制約のあるボトルネック工程のことで、このドラム工程のみを詳細に計画立案し、それ以下の工程は計画を持たずルールに従い作業を行う。ドラムとは、隊列で言えば一番遅い人。2) Buffer (バッファ) とは、ボトルネック工程をフル稼働させるための予め設定した時間的余裕。隊列では一番遅い人とその前を行く人の間の時間的余裕。3) Rope (ロープ) とは、ボトルネック工程より前の工程への原材料の投入タイミングを制限すること。隊列の場合、先頭の工程とドラムとの間隔が開きすぎないようにロープで歯止めをかける。工場の工程には、順序が決まっている「従属性」と、バラツキやトラブルなど統計的な「変動性」が存在する。これらを考慮して、スループット最大で、かつ在庫最小のシステムを構築する。★関連項目:TOC (Theory of Constraints) 、CCPM (Critical Chain Project Management)
  3. デマンド・プル:製品サービスなどで供給者側の押しつけ(Supply push)に対する顧客側の要求のこと。Market pullともいう。特に顧客が求めていない過剰機能による高価格商品に対する批判の意味で使われる。★参考文献:"Permission Marketing"
  4. デザイン・マネジメント:製品の色や形など物理的な造詣だけでなく、商品企画、差別化、Corporate Identityの確立、イノベーションへの応用など経営課題と位置づけるようになった。製品サービスのレベル、市場や社会との関わりなど領域が拡大した結果、CEO直下にデザイン部門を位置づけ、すべての顧客接点を担当するような企業も出てきた。(Chief Desgin Officer)

>Top <E>:

  1. 8W2H
  2. Elevator Talk
  3. ETO
  4. EVM
  1. 8W2H:要求工学でユーザのIT要求をインタビューによって引き出す(elicitation)するための手法。プロセス構成要素毎にiW2Hの質問で詳細な要求を明確に聴くことができる。誰が(Who)、いつ(When, 処理のタイミング)、どこで(Where)、何を(What)、何故(Why)、どれの (Whose, どの選択)、誰に(Whom)、どれを (Which, 対象)、どの位(How much) ★関連項目:要求分析(Requirements analysis)
  2. エレベータ・トーク:マーケティングの手法の一つ。企業トップなどキーパーソンにエレベータで偶然出会った機会を利用し、重要な情報を簡潔に (1分以内に)かつインパクトのプレゼンテーションの方法。専門的なことを短時間にわかりやすくという訓練は、営業のみならず、研究者にも役立つ。
  3. Engineer-To-Order:顧客の個別の要求に応じて製品の仕様の設計を行い、その後に生産実施。MTOに比べて、設計期間の分が生産リードタイムが長期化する。★関連項目:注文を受けてどのタイミングから作業を開始するかによって、1) DTO=Desigen-To-Order、2) ATO-Assemble-To-Order(受注後、半完成品の最終組立を実施)、3) BTO=Build-To-Order 受注後、(標準品を)加工組立、4) CTO=Configure-To-Order 受注仕様生産;注文に応じてカスタムメイクする。ここのToは「〜に応じて」の意 (Cf: dance to the music; closes made to measure)
  4. Earned Value Management: 予算・予定の観点からプロジェクトの進捗を定量的に評価する手法。プロジェクトの実際の進捗と当初の計画見積と比較し、完了までのリソースを計算する。★関連項目:WBS、PV (Planned Value)、EV (Earned Value), BAC (Budget At Completion)、Use Case

>Top <F>:

  1. Facilitator
  2. FC
  3. (Porter's) Five Forces Analysis
  4. 5S運動 (7S運動)
  5. Freemium
  1. ファシリテーター:会議やワークショップなどで中立的な立場から議論を活発化させて合意形成や相互理解を進める会議進行の専門家。オルガナイザーと異なり、内容そのものの専門家である必要はない。
  2. Future Center: 欧州起源の産学のオープンイノベーション。人口減少や市場変化、一方ではグローバルな市場環境変化の中で、企業や社会はどう変革すべきかの複雑な問題を、多様な関係者による対話・協調をベースにイノベーションを起こす機関・活動のこと。
  3. ファイブ・フォース分析:Michael Porter提唱。企業の競争力を決める5つの要因として、1) 売り手の交渉力 (Bargaining powers of suppliers)、2) 買い手の交渉力 (Bargaining Power of Buyers)、3) 競争企業間の敵対関係 (Competitive rivalry within an industry) の内部要因と、4) 新規参入者の脅威 (Threat of new entrants)、5) 代替品の脅威 (Threat of substitute products) の外部要因を挙げた。これらはValue chain、Brand equity、Sunk costs、Customer loyalty、RFM分析などと共に企業の競争力の分析に活用される。★★参考文献:"Competitive Strategy"
  4. Five S Program:整理 (Sort)、整頓 (Set in order)、清掃 (Shine)、清潔 (Standardize)、躾 (Sustain)、さらに作法 (Social code)を加えた6Sや、しっかり(Sure)、しつこく (Several times)を加えた7Sとする場合がある。
  5. フリーミアム:Free + Premiumのかばん語(portmanteau)。基本サービスや製品を無料で提供することで、口コミを含めて先ず圧倒的なシェアを獲得し、より高度な機能は有料とすることで成立するビジネスモデル。無料版であっても、相当な機能を有することが、従来のお試し版と異なる。スマート端末の普及に伴い、ソフトウェアもフリーミアム化してきた。★参考文献:"Free"

>Top <G>:

  1. Galapagos Syndrome
  2. Geek & Suit
  3. GIGO
  1. ガラパゴス島症候群:日本市場のみに最適化した製品サービス (例:携帯電話)が、グローバル市場で孤立し、新興国からの低価格外来種に駆逐される現象。★参考文献:"脱ガラパゴス戦略"
  2. ギーク (技術者)とスーツ (経営者・ビジネスマン):特にテクノロジーの会社が伸びるためには、1) ギークの心をつかむことが上手なスーツか、2) 抜群のビジネスセンスをもったギークがリーダーシップを取った時、3) ギークとスーツとが絶妙のコンビを組めた時。アップルのSteve Jobsは、2)のケースに当たる。
  3. Garbage In, Garbage Out: データ入力が間違うと結果は無効 (ゴミ)なものにしかならないという格言。Data Miningでも、蓄積したデータが不正だと分析結果も不正となるが、ごく稀に、精度の低いデータから良い結果が得られることもあり、その場合は、Garbage In, Gospel Outという。

>Top <H>:

  1. Halo effect
  2. Herrmann Model
  3. Hierarchy level
  4. HTML5
  1. ハロー効果:ある対象を評価する際に、他の顕著な特徴に引きずられて評価する認知バイアスのこと。ICTでの成功事例を情報公開すると、先駆的な企業として評判が上がり、結果としてユーザもベンダもプラスの効果となるような場合をいう。★ピグマリオン効果(Pygmalion effect)
  2. ハーマン・モデル:脳科学に基づき大脳新皮質と原始的な脳である辺縁系皮質を、各々左右の機能で分析すると、特徴的な思考スタイルが明白になる。左脳新皮質は論理的分析、左脳辺縁系は伝統的でリスク回避的、右脳辺縁系は人的交流の得意な直感的、右脳新皮質は冒険心に富む起業家精神が特徴的である。実際には人は多象限に得意領域が存在するが、チームリーダとしてのコミュニケーションに役立つ。★参考文献:"The Whole Brain Business Book"
  3. 業務プロセス階層レベル:レベル1で最上位の経営機能、レベル2は業務機能、レベル3は業務プロセス機能、レベル4は業務処理機能、そしてレベル5では再下位の業務処理機能を定義する。SCOR (Supply Chain Operations Reference)ではレベル3まで定義。★関連項目:BPM、
  4. Web技術の中心は、HTMLの進化にあるとも言える。HTML4.0は1997、4.01は1999に勧告されたが、この画期的なHTML5は2014勧告の予定です。Webは、従来取引に使う場合、レスポンスが遅い、ネットがないと使えない、AVがおそまつなどの欠点が指摘されてきたが、このHTML5はそれらを解消しそう。文書構想や意味を規定する'Semantics'、データをローカルに保存する'Offline & Storage'、GPS・カメラ・マイクと連動する'Device Access'、音声・動画再生のための'Multimedia機能'などが正式勧告される。これで個別のアドオンなどごてどて付け足して互換性が不安な現状のWebから脱皮できれば、さらなるクラウド化が進展することになる。

>Top < I >:

  1. IC
  2. IFRS
  3. Incubator
  4. Innovation
  5. Introvert
  6. IoT
  7. ITSMS
  1. Internal Control: 内部統制:ICは、財務会計の適正を超えて、企業としての有効性・効率性・リスク管理を含む講義のガバナンスとして捉えるようになってきている。いわば経営そのものの目的・手段を問うものに拡張されてきた (COSOフレームワーク)。2012/2/29に内部統制評価機構(ICAO)理事長の高梨智弘公認会計士が、当協会勉強会で、「儲かる内部統制評価制度」の勉強会を行った。
  2. International Financial Reporting Standards、国際会計基準:2010年3月期の決算から大手企業対象にIFRSでの連結決算が容認され、今後順次適用が拡大していく見込み。時価評価法の選択、償還付優先株式は負債計上、リースの取扱、開発費は資産計上、のれん代は非償却など日本の会計基準との違いもあり、経営への影響は少なくない。★関連項目:SOX法
  3. インキュベータ: 原義は孵化器。ベンチャーの起業に当たっては、メンター (mentor、指導者)として、ビジネスアイデアの発表機会を与え、ビジネスプランを評価し、ベンチャーキャピタル(VC)や個人投資家(angel)を紹介する役割。シリコンバレーでは、研修やオフィス環境の提供や起業家同士の交流などインキュベータ (Y. Combinatorなど)の存在が、次世代ベンチャーを数多く生む土壌となっている。
  4. イノベーション:(novus = new;to innovate = to renew、革新・刷新する。)既存のモノや仕組みに対して、新たな技術や考え方によって新たな価値を生みだし、人・組織・社会に変革をもたらすこと。シリコンバレー的なイノベーションを起こす秘訣は、1) Openness:多文化の多様性、初対面・肩書きを超えたフラット性、奇抜なアイデア (Out-of-box thinking)に対する好奇心、2) Tolerance for failure:失敗を恐れない。High risk high returnや多産多死に果敢に挑戦する姿勢。Steve Jobsの"Stay hungry, stay foolish"のスピーチはシリコンバレー精神の表れか。
  5. 内向性の:ユング(C.G.Jung)の性格心理学により人の性格を外向性(extroversion)と内向性(intoroversion)に分けたことに始まる。社会的な活動や企業の営業活動、チームプレイにとっては、外からの好意や評価を気にする外向的性格の方が有利とされきたが、信念ももって自律的に知識探求や創造力を発揮する上では、孤立を恐れない内向的性格がむしろ有利との再評価がなされている。外向的文化一辺倒の際だつ米国ですら、軽薄な外向性に対する反省の機運が出てきている。日本文化は典型邸な内向性思考を言われてきたが、パラダイム変化と共にこの性格を強みとする文化創造や企業戦略はあり得る。
  6. Internet of Things: RFID (Radio-frequency identification)を徹底普及させることで、IP通信がDevice-to-Deviceで起こるだけでなく、真にSmart Communityが可能となり、人々の創発的な活動が全く新しい次元に発展することになり、次世代インターネットへの期待が拡がる。特に、通信とエネルギーを論理的に結びつけたSmart Grid構想は、発送電分離など電力自由化への議論と併行して議論されており、Smart meterの設置が、デジタル荷電および蓄電を含む再生可能エネルギーの開発にはずみがつくものと期待されている。 ★関連項目:M2M; Ubiquitous network; IPv6; Semantic Web; Multi-agent systems; GeoWeb; SmartDust; Ambient Intelligenceなど
  7. IT Service Management System: ITサービスマネジメントシステム。IT機能を企業の経営目的の達成からさまざまなステークホルダに対するサービスとして捉え、そのベストプラクティスを追求する手法。第一がBPM、第二がITSMで、特に顧客 (Voice of Custgomers)に応える業務プロセスを解く。2012/2/8に当協会の清水慶三郎理事が勉強会でこのISMSの発表を行った。 ★関連項目:DWH=Data WareHouse, ITIL=IT Infrastructure Library

>Top < J >:

  1. Johari window
  1. ジョハリの窓:対人関係の気付きで、自分と相手について、既知と未知について分析すると、開かれた窓(Arena)、隠された窓(Façade)、気付かない窓(Blind spot)、閉ざされた窓(Unkown)の4つの窓がある。消費者との関係では、今後は、顧客に発見を促す隠された窓、自社が気付かなかったことを発見する窓、将来発見するかも知れない窓の領域への創造活動が重要となる。

>Top <K>:

  1. Kiss of death
  2. KM
  3. Knowledge Pyramid
  1. 死のくちづけ:ユダがキリストを裏切ったキスが語源で、一見親切そうで結果的に命取りになるような行為をいう。M. Cusumanoが、ソフトウェア産業を分析した本の中で、VCなどの豊富な資金援助や市場の過度な人気が、結果として、大量の資金を使って人員や諸経費を増やし、急激に会社規模を拡大して、商品開発力とマーケティングとのバランスを崩して、企業として成り立たなくなる現象をいう。 これは補助金漬けの事業は、結果として自立再生の道から遠ざかることにも当てはまる。
  2. Knowledge Management:個人の持つ経験ノウハウを含めた情報 (暗黙知)を組織で共有することで、新たな知識創造を生み出し、有効活用を図る経営手法。業務プロセス改善につながる。
  3. 知のピラミッド。ICT経営に特に必要な知はInnovative Knowledge (革新的な知)。高梨智弘によれば、知のピラミッドは、下層から1) データ(Data)、2) 情報(Information)、 3) 知識(Knowledge)、4) 知恵(Wisdom)、最上位の5) 知心(Mind)。 ここで知(Chi)=知識(Knowledge +知恵(Wisdom)+知心(Mind)であると定義した。★参考文献:"知の経営"

>Top <L>:

  1. Learning organization
  2. Lead Time
  3. Leadership Theory
  4. LCC
  5. Longtail
  6. LPS
  1. 学習する組織:企業の競争優位は、個人と集団双方がいかに相手より早く学習して効果を挙げるかにかかっている。その要件として、Peter Sengeは、1) システム志向(Systems thinking)、2) 自己熟達(Personal mastery)、3) メンタルモデル(Mental models)、4) ビジョンの共有(Shared vision)、5) チーム学習(Team learning)を挙げている。
  2. リードタイム、手番:作業の着手から終了までの時間(日数)。非加工の待ち時間を含む。トヨタでは「標準手持」。物流の分野では、D0 当日配送、D1 翌日配送、D2 翌々日配送などという。
  3. リーダーシップ理論:特に変革的リーダーシップ理論としてのK
  4. otter's Leadership Theoryが変革の時代には有名。変革を成し遂げるリーダーシップと、複雑な環境に対応して既存システムを運営するマネジメントとを区別する。また組織を変革させるための8段階のプロセスを提案している。1) 現状分析と危機認識の共有、2) 強力な変革推進チーム結成、3) ビジョン・戦略の策定、4) ビジョン・戦略の伝達伝授、5) ビジョン実現の支援・組織変更、6) 短期的成果を挙げるための計画実行表彰、7) 成果の定着と改革プロセスの再活性化、8) 成功の因果関係の明確化と新たなリーダーシップの育成
  5. Life cycle cost, 障害費用:企画・設計から製造・運用・修繕・解体に至る建物や製品の生涯を通じた費用。費用対効果を考慮する場合基礎となる。メンテナンス・保険・金利などリスク要因を含めたコスト計算が重要。★関連用語:LCA=Clife Cycle Assessment、TCO (Total Cost of Ownership) 、PLM (Product Lifecycle Management)、PDM (Product Data Management)
  6. ロングテール:インターネットによる物品販売 (Amazon.comの例)のように、リアルの店舗と異なり、売れ筋でない商品も幅広く取りそろえることで売上増大できる。販売数と商品とはべき乗則(Power law)に従う。 ★関連項目:ニッチ市場 (Niche market) ★参考文献:"The Long Tail"
  7. Lean Product System、リーン生産方式:無駄のない生産方式。従来の大量生産から、他品種を適量生産するために、必要な分だけの部品発注体制をいう。★関連項目:JIT=Just-In-Time

>Top <M>:

  1. Maslow's hierarchy of needs
  2. McKinsey 7S
  3. MDM
  4. MECI
  5. MiHCoSH
  6. Mind Map
  7. Moore's Law
  8. MRP
  9. MRP II
  10. MTO
  11. Murphy's Law

 

 

  1. マズローの欲求5段階:低次から1) 生理的欲求 (physiological need)、2) 安念の欲求(Safety need)、3) 所属と愛の欲求(Social need/love & belonging)、4) 承認の欲求(Esteem)、5) 自己実現の欲求 (Self actualization)。改革を実施する場合も、これら人間の本質的な欲求の優先度を考慮して進める必要がある。
  2. マッキンゼーの7S:経営管理のフレームワークとしてのハードの3S (Strategy, Structure, Systemsと、ソフトの4S (Staff, Style, Skills、Shared Values)から成る。ソフトの4Sは価値観が絡むので短期間の変更は難しいとされる。
  3. Master Data Management: マスターデータ管理。企業のマスターデータは年々肥大化・複雑化し、その間の整合性がとれないケースが増えている。 特に、分散環境やクラウド環境を活用する場合、データの統合は急務。2012/3/14に当協会勉強会にて國正興一氏はこのMDM問題をテーマに、効率的なデータ統合ツールIfoFrame DataBoosterの紹介とデモを行った。
  4. Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive: 漏れなくかつ重複せず、相互に排他的にの意。経営分析、プロジェクト管理、ライフサイクルなど論理的に分析する場合に、このMECIの考えは重要。
  5. Mindware, Humanware, Communicationware, Software, Hardwareの頭字をとったミーコッシュ手法を、小林勇治中小企業診断協会副会長が提唱し、多くの中小企業経営コンサルで成果を挙げている。2012/3/7に当協会にてこのテーマの勉強会を実施。中小企業のIT経営成功には、IT構築以前の、経営者の関与による業務プロセス分析およびこの改革実施のなど上流プロセスでの課題解決のコンセンサスが重要。
  6. マインドマップは、脳科学の知見からTony Buzanが提唱した思考発想法ツール。あたかも大脳の中のニューロ・ネットワークのようにキーワードを連結していく手法で、ソフトウェアも数多く開発されている。FreemindはOSSのMindmapツール。★参考文献:"The Mind Map Book"
  7. ムーアの法則:集積回路上のトランジスタ数は18ヶ月毎に2倍になる。コンピュータ・パワーの急速な発展を象徴する指標となっている。今後もこの法則が通用するかは、配線抵抗など電気的特性、熱設計、ドーピング変動、製造コストなど課題は多い。★関連項目:アムダール(Amdahl)の法則(性能向上はプロセッサではなくアルゴリズムである) ;メトカーフ(Metcalf)の法則 (通信網の価値は利用者数の2乗に比例する);ギルダー(George Gilder) の法則 (通信の帯域は6ヶ月毎に倍増する。...実際は年2倍) ;★参考文献:"Telecosm"
  8. Material Requirements Planning:資材所要量計画。完成品の生産計画に基づき、BOM(部品表)から必要資材の手配 (購買オーダー、生産オーダー)を管理。
  9. Manufacturing Resource Planning:前述MRPに加えて、 労働力、資金、ロット管理など資源計画を行うこと。前者と区別するためにMRP IIと呼ばれるが、さらに需要予測が加わりMRP IIIの概念がある。その後、製造向けERPに発展。
  10. Make-To-Order:受注生産。顧客からの注文の後、製品仕様を決定し生産を実施すること。なお、注目を予め予測しておいて(Proactive)、生産仕様を確定し、一定量の在庫を持つことをMTS=Make-To-Stockpileという。★関連項目:ETO
  11. マーフィーの法則:"Everything that can possibly go wrong will go wrong." (失敗する可能性のある場合は、いずれ必ず失敗する。)という経験則。「急ぐ時はいつも赤信号」のように自虐的な表現に使われることもあるが、危機管理を考える上で、常に最悪のケースを想定する必要がある。★関連項目:Fail Safe, Heinrich's law

>Top <N>:

  1. NGN
  2. Non-verbal communication
  1. Next Generation Network、次世代ネットワーク: IPネットワークの長所を活かしつつ、QoSやセキュリティを向上させ、音声通信+データ通信+ストリーミング放送を一体化し、さらには固定と移動体通信を統合した(FMC=Fixed Mobile Convergence)を実現する次世代網。
  2. 非言語コミュニケーション:感情や態度で矛盾したメッセージが発せられた時のコミュニケーション理論 (Rule of Mehrabian)。人は、見た目など視覚情報(Visual)が55%、口調など聴覚情報(Vocal)が38%、話の内容など言語情報(Verbal)は7%で、7-38-55ルールとも言われる。あくまでもあいまいな情報に対して、Visual, Vocalが重視されることであって、単に、見た目が一番ということではない。

>Top <O>:

  1. ODM
  2. Online Advertising
  3. On-premises
  4. OSS
  1. Original Design Manufacturer:生産のみを外注するOEM=Original Equipment Manufacturer (相手先ブランド名製造) に対し、設計も含めて外注すること。EMS=Electronics Manufacturing Service企業では、他社ブランドと自社ブランドを併せて生産するケースもあれば、部品レベルから組立レベルまでのケースなど、さまざまなOEM、ODM形態がある。 ★関連項目:BPO=Business Process Engineering
  2. ネット広告、ウェブ広告:市場急成長中(2008) (ネット+16%+、TV -4%、Radio -7%、雑誌-11%、新聞-13%)。2017年に媒体費のみで1兆円超える予想。ネット広告は、広告の露出のImpression効果と、クリックすることで後日30日以内にサイト訪問率が増える(View through率)などのResponse効果がある。クリック率0.41%、ビュースルー率0.82% (2004)
  3. オンプレミス、自社運用:自社内設備でソフトウェアを運用すること。Cloud computing、On-demandサービスの登場で、従来の企業内での自社設備のことをいう。 Pemiseとは構内の意味だが、自社内でもリモートに運用する場合もある。
  4. Open Source Software: ソースコードをフリーに公開するという意味だが、OSSには実際にはさまざまなライセンス形態がある。(OSD=Open SOurce Definition)。LinuxなどGPL (Gneral Public License)に基づいて頒布されており、二次的著作物もまたGPLになることが条件。公的分野のみならず、SaaSの多くのソフトウェアもOSSで開発されている。 ★反意語:Proprietary software ★参考文献:"Open Innovation", "The Cathedral..."

>Top <P>:

  1. P2P
  2. PDM
  3. PERT
  4. PGL
  5. PLM
  6. PMO
  7. PPM
  8. PRAM
  9. (Solow's) Productivity paradox
  10. P-Mark
  1. Peer-to-Peer、ピーツーピー:多数の端末間で対等の(peer)同士が通信する方式。サーバが存在しないのでトラフィックが集中しないという特徴があり、IP電話や動画配信サービスなどで有望。一方でサーバがないので、管理不能という現象も出てくる。今日のインターネットもP2P的なIPネットワークといえる。★反対語:Client-Server方式。NGNとも方向性は異なる。★参考文献:"Brokerless Model..."
  2. Product Data Management、製品データ管理: CADによる設計書やBOMによる指示書など製造に関するデータの一元管理。従来は、設計プロセス管理システムと位置づけられてきたが、部門間・企業間のCE=Concurrent Engineeringでの共同作業のデータ共有として使われる。営業・保守など後工程の情報を、設計にフィードバックすることも可能になる。★関連項目:VE=Virtual Engineering
  3. Program Evaluation and Review Technique: Sputnik shockの後、米国DoDが開発したプロジェクト管理の手法の一つ。プロジェクト完遂に必要なタスクを分析し、完了までの最小時間を特定する。コストよりも時間短縮が重要な管理に向いている。関連項目:Critical Path Method, CPM、デュポンが開発。最長経路を特定し、最短時間を決定する。
  4. Process GuideLine: ITコーディネータの基本ガイドライン (>Download)。経営戦略、IT戦略策定、IT資源調達、IT導入、ITサービス活用の5段階のプロセスがIT経営実現プロセス。Ver.2.0では、この前後に、IT経営認識プロセスとして、変革認識、是正認識、持続的成長認識の3プロセスが追加され、計8プロセスとなった。★参考文献:"IT経営の最新知識"
  5. Product Lifecycle Management :製品ライフサイクル管理。設計〜生産〜営業〜保守間およびパートナーを含めて情報共有する仕組み。 PDM=Product Data Managementから発展してきた。
  6. Project Management Office: プロジェクト管理オフィスは、全社的なプロジェクト管理を推進する常設部署。CIOのスタッフ部門として、複数プロジェクト間調整、個別プロジェクトの監査・支援を行う。
  7. Product Portfolio Management; BCG (Boston Consulting) Matrix, または Growth-share matrixともいう。市場成長率の高低と市場シェア高低との4象限に自社製品サービスを区分して、経営資源配分を行う手法。金の成る木(Cash cow)成長低・シェア高、花形(Star)成長高・シェア高、問題児(Problem child)成長高・シェア低、負け犬(Dog)成長低・シェア低。 単純化し過ぎて課題もある。Cash cowの製品サービスが主役だがこれにもmilkを投資する必要がある。また脇役のDogやProblem childもCash cowのシェア維持に貢献している。またイノベーションで競争条件が変化するなど。★参考文献:"Competitive Strategy"
  8. Planning Relation Agreement Maintenance: 合意形成のインターラクションモデルで、Win-Winの関係を築くために、交渉計画、関係形成、合意形成、関係維持の交渉プロセスをいう。
  9. ソローの生産性パラドックス:1987年にRobert Solowが、当時の米国でIT投資が必ずしも生産性向上に結びつかないことを統計に示した。IT投資と生産性の議論はその後も長く13年間もい論争が続き、ソロー自身もNYTimes誌で、"今や生産性統計でもコンピュータを見ることができる"と認めた。日本の企業経営者が、IT投資は儲からないと直感している例が多いのも、学者ですらこの関係を検証するのに時間がかかったことを考えれば、そう簡単に意識改革できるテーマではない。
  10. Privacy Mark: 2005年制定の個人情報保護法およびより厳格なJIS Q 15001に合致したプライバシー保護の認定。★参考文献:"情報化時代のプライバシィ..."

>Top <Q>:

  1. QCD
  2. QoS
  1. 品質(Quality)、コスト (Cost)、納期 (Delivery):生産技術に関する3本柱。このQCDは製造業のみならず、サービス業や農業、あるいは公共サービス、医療、娯楽分野でも品質向上、待ち行列短縮、合理的なレイアウトなど合理的改善に活用される。★関連項目:Kaizen, TQM, SCM
  2. Quality of Service: コンピュータネットワークにおいて、重要な通信の品質を確保するために、優先制御や帯域生制御を行い、優先度の高いパケットから早く送出すること。特にインターネットの応用拡大に伴い、リアルタイム系を最優先、次ぎに基幹系、最後のアクセス遅延が生じても問題の少ない情報系というように優先度を設定する。

>Top <R>:

  1. RFP
  2. Role model
  1. Request For Proposal: 提案依頼書:ITシステム導入で発注先に提案依頼をする再に、システム概要、構成要件、性能、納期、保証などを記載した提案書のこと。本来は発注者であるユーザ側が記載すべきものだが、専門性が高いこともありベンダーに適当にお任せすることがあり後日トラブルの最大の原因となる。「適当にうまいもの」を注文したはずなのに。。。ということになる。★参考文献:"米国龍システム構築..."
  2. Role model: ロールモデル:自分の行動の規範となるような存在・理想の人のこと。ロールモデルを、1) 選定し、2) その行動・特徴を学び、3) それを実践・模倣し、その行動パターンを身につけていく。

>Top <S>:

  1. SaaS
  2. 三个面向
  3. SECI Model
  4. SEO
  5. 守・破・離
  6. Six degrees of separations
  7. Six Sigma
  8. SLA
  9. Smart Grid
  10. Smart Mobs
  11. SOA
  12. SPDLI Cycle
  13. Stakeholder
  14. SWOT Analysis
  15. Synergy effect
  1. Software as a Service: ソフトウェアを自社のサーバで所有して利用するのではなく、プロバイダ側のコンピュータにあるソフトウェアをネットワーク経由でサービスとして利用する形態。2012/3/13に中小企業向けのSaaS活用の課題を当協会関会長が講演した資料参照。★関連項目:IaaS (Infrastructure as a Service), PaaS (PLatform as a Service), Cloud Computing, BPO (Business Process Outsourcing) ★参考文献:"The Big Switch"
  2. 三个(個)面向 (sānge miànxiàng):中国では、現代化、世界化、未来化を目指そうというスローガンだが、これは、IT経営化、グローバル化、未来投資重視とも読める。
  3. セキモデル:野中郁次郎提唱の、日本企業の分析から知が創造されるプロセスを4つに分けた。1) 暗黙知→暗黙知 (共同化, Socialization)、2) 暗黙知→形式知 (表出化, Externalization)、3) 形式知→形式知 (連結化, Combination) 4) 形式知→暗黙知 (内面化, Internalization) の頭字語である。★参考文献:"知識創造企業"
  4. Search Engine Optimization、検索エンジン最適化:自社Webサイトへのアクセス数を増やすマーケティング手法。Googleなどの検索エンジンによって評価されキーワードのWeb検索で上位に位置されることでWebに知名度が向上する。いろいろな手法があるようだが、本質は内容のあるメッセージを頻繁・大量にわかりやくく開示し、かつ有名サイトにリンクを張ってもらうことしかない。当サイトも「ICT経営」でトップになるようSEOを意識している。
  5. 花伝書の中の世阿弥の言葉。師からまず原則を習い、次ぎにその流儀を極めた後に他の流儀を研究し、しかる後に独自の境地で新たな型を生み出すこと。利休百首の中に「規矩作法守りつくして破るとも離るるとても本を忘るな」とある。
  6. 六次の隔たり:インターネット世界の連結状態は、仲介者5.83人、約6人を介すると世界中の誰とでもつながらることをMilgramは1967年にチェインメールで実験した。★参考文献:"Six Degrees the Science of ...", "Nexus"
  7. シックス・シグマ:Motorolaが開発し、GEが発展・東芝に発展させた。製造業中心の品質管理手法。標準偏差におけるシグマ (σ)が語源。平均値のゆらぎを加味しても品質のばらつきを6σ以内とし、COPQ (Cost Of Poor Quality) を低く抑えることが目標。 そのための現状分析の手法としてMAIC (Measurement 測定, Analysis 分析, Improvement 改善, Control 改善定着管理) などがある。
  8. Service Level Agreement: サービスプロバイダとユーザとの間で、提供されるサービスの内容・範囲・。品質を予め締結すること。サービスレベルを定量化することで、責任を明確にできる。SaaSなどの契約では必須。★関連項目:UC (Underpinning Contract)、 SLM (Service Level Management)
  9. スマートグリッド:デジタル機器(Smart meterなど)を活用して電力需給を自律的に調整する次世代の電力網。再生可能エネルギーの普及の決め手となり、欧米が先行している。インターネットを通信+エネルギーに拡張したIoT (Internet of Things)に通じる考え方。 エネルギーも大規模集中遠距離から地域分散型・蓄電へとパラダイム変化が起きるので、中小企業にとってもビジネスチャンスが出てくる。
  10. スマートモブズ:今日のスマート端末やTwitter, Facebookなどの隆盛の基は、無線技術と携帯端末の進化にある。2002年の段階で、この現象が新たな社会革命を起こすことを予期した本が発売された。★参考文献:"Smart Mobs"
  11. Service-Oriented Architecture、サービス指向アーキテクチャ:業務上の1処理のソフトウェアを部品化し、1サービスと見立て、ネットワーク上で粗結合で連携してシステム全体を構築する手法。XMLなどWebサービスが前提となっている。ESB (Enterprise Service Bus) は、サービス間をつなぐ中継バスとして、P2P接続よりも集中して管理できる。業務プロセスは、BPMN (Business Process Modeling Notation)によって記述する。 なお、SOAでは、オブジェクト指向のプログラムの部品をソフトウェアの構成単位としており、システム変更の視点では、単位 (粒度)が小さ過ぎると言われている。当協会勉強会で、保坂定雄は日々変化する実行プロセスに対応するには、むしろ人の役割に注目したサブジェクト指向BPMが有効としている。★参考文献:"SOA大全"
  12. PDCA CycleのPlanの前に、環境の変化によって改革を行うかのStrategyフェースが、経営者層にとっては重要で、これがSPDLI = Strategy-Plan-Do-Learning-Innovationの5サイクル。作業レベルのPDS、管理層のPDCAと併せて、経営者層のSPDLIサイクルのトリプル・ループである。★参考文献:"知の経営"
  13. ステークホルダー、利害関係者:このグループがなければ、その組織が存続できないようなグループと定義される。経済取引に関連する狭義のMarket Stakeholders (株主、顧客、供給者、債権者、従業員)と、直接経済取引に関係しないNon-Market Stakeholders (地域住民、支援者グループ、メディア)とに分かれる。規制当局など政府機関はこの中間に属するか?Stakeholderの要素を、1) Power (権限性)、2) Legitimacy(正当性) 、3) Urgency(切迫性)の組合せから分類し、1のみを持つStakeholderをDormant (居眠り型) Stakeholder 、2のみをDiscretinary (一任型)、3のみをDemanding (要求型)、1&2をDominant (支配型)、2&3をDependent (依存型) 、3&1をDangerous (危険型)、1&2&3をDefinitive (信頼型)、1/2/3いずれもない場合をNon stakeholderと分類した例がある。
  14. 目標分析をする歳に、組織の強み (Strength)、弱み (Weakness)、機会 (Opportunity)、脅威 (Threat)を評価する手法。組織や個人の市場環境を、内部分析と外部分析とに分けて分析できる。
  15. 相乗効果:ある要素が他の要素と合体することで単体以上の結果を生むこと。主に、全体の最適化、効率化を生むとされる。ビジネスの場合、M&A、提携などで労働力、資材、技術、権利、販売など相互利用の効果を狙う。グループ結束 (Group cohesion)の場合、規模、団結の積極性、共通目標、信頼感によって効果はざまざまである。なお、グループ偏向(Group polarization)、即ち、議論な平均・平凡化する場合、逆に結論が極論化する場合のリスクもある。★反意語:相殺(offset)

>Top <T>:

  1. Tag Cloud
  2. TCO
  3. Throughput
  4. TOC
  5. 3PL
  1. タグ・クラウド:Webサイト上の単語を頻度順にフォントサイズや色や輝度を変えて表示することで、テキスト情報の頻度や数量を視覚的に一覧表示することができる。タグ・クラウドは、Web記事全体を把握するキーワードとして機能し、検索・目次・索引のナビゲーションとして役立つ。★関連項目:Forksonomy, SEO
  2. Total Cost of Ownership、総保有コスト: 整備を保有する場合の直接・間接の全コスト。設備の獲得費用だけでなく運用費用、運用のための技術訓練費用、管理費用から、電源などインフラ費用、不稼働のロス、廃棄処分まで含む。また検査、保険、事故の場合のリスク費用も含む。ITシステム費用の運用費用の最適化のための総コスト計算の方法論とされてきたが、原発事故の例など、TCOの重要性が見直されている。
  3. スループット:コンピュータやネットワークで単位時間内に処理量。企業会計でいう場合のスループット製品の売価から資材費、外注費等外部購入費を引いた付加価値をいう。流通の場合は、売上総利益=粗利の相当。 Throughput Managmentでは、一般経費も外部調達ではなく作業経費として処理する。健全経営には、作業経費を圧縮するだけでなく、このThroughputを伸ばすことが重要。本間峰一氏の勉強会はこの課題が主テーマ。★参考
  4. Theory Of Constraints、制約理論:営利活動のゴールにはそれを妨げる一つ以上の制約(内部・資源・市場・方針の制約)がある。これらのボトルネックの制約を取り除くことが重要。 Eliyahu Goldrattの「ザ・ゴール」はこれをテーマとした企業小説で、以下のような問題解決の概念が展開する。 ★関連項目:DBR Scheduling、Liebig's law of the minimum (リービッピの最小律)
    • 思考プロセス (Thinking Process):何を変えればよいか?(What to change?)、何に変えればよいか?(What to change to?)、どうやって変えればよいか? (How to cause the change?)を系統的に考える。
    • 現状構造ツリー(Current Reality Tree):問題解決に当たって何を変えれば最大の成果が得られるかの手法。まず現状分析し、好ましくない結果を列挙し、それらの因果関係を見つける。
    • 好ましくない結果 (UDE=UnDesirable Effect):現状問題構造ツリーを構築する場合に列挙する現状の問題点
    • 蒸発する雲(Evaporating Cloud):好ましくない状態の原因となっている矛盾や対立を解消する。これを雲といい対立解消図に示す。
    • 未来構造ツリー(Future Reality Tree):根本的問題が解消した状態で、現状構造ツリーがどう変化するかを示し、新たな問題 (ネガティブブランチ)が発生していないかを検証する。
    • ネガティブ・ブランチ (Negative Branch):対立解消アイデアを実行した場合に、新たな発生する問題をいう。
    • 前提条件ツリー (Prerequisite Tree):思考プロセスの「どのように変えればよいか?」を考えるための手法で、目標を達成する過程で発生する障害 (前提条件)とそれを克服する中間目標を設定する。
    • 移行ツリー (Transition Tree) :思考プロセスの最後のプロセスで、実行計画に相当。前提条件ツリー同様、時間的順序関係が重要委。
  5. Third-Party Logistics:物流業務を企業(荷主企業)が、第三者の物流業者 (運輸・倉庫)に外部委託(Outsoucing)すること。荷主企業と3PL事業者との間で、効率的なロジスティックスを構築する。

>Top <U>:

  1. UML
  2. UX
  3. User experience
  1. Unified Modeling Language、統一モデリング言語:OMGが推進するオブジェクトモデリングの標準化モデル。 システムの静的な構造を示す構造図と、動的な振る舞いを示す振る舞い図がある。後者の中にユースケース図があり、どの利用者(Actor)が、どの操作をするのか(Use Case)を記述することでシステム機能を把握できる。
  2. User Experience:製品、システムまたはサービスを使用した時に人の知覚と反応。スマホやタブレットの登場により、ユーザにとっての使いやすさ、親しみやすさはソフトウェアのデザインに大きく影響している。ユーザビリティとは、機能+楽しさ+UXと言われることもある。UXは、単なる見栄えだけでなく、UIの改善によってアプリのスループットが向上するや、使いにくさからくるリスク回避の面もあることが指摘されている。
  3. User experience (UX)、おもてなし: ユーザが製品やシステムを使った時のexperience (体験)や満足の全体を示す用語。User experience designとも言われる。個々のUser interfaceだけではなく、それを使うことで変わるライフスタイルであり、日本語の「おもてなし」の概念に近い。You TubeやiPhone, iPadなどの成功の分析に使われる。 「こだわり」とも訳されるが、この場合は、作る側のこだわりではなく、使う側に使うことの感動を伝えるこだわりである。

>Top <V>:

  1. Value Chain
  2. Virtualization
  3. VRIO Analysis
  1. バリュー・チェーン:M.ポーターが提唱。企業の活動を主活動(購買・製造・物流・マーdケティング・販売・サービス)と、支援活動 (人材、技術開発、調達)に分け、主活動において構成要素の付加価値 (価値活動)が、企業の競争優位をもたらすとした理論★参考文献:★参考文献:"Competitive Strategy"
  2. 仮想化:コンピュータ・リソースを抽象化してアプリやユーザから隠蔽する方法。単一の物理ソースを複数の論理リソースに見せかけたり、その逆もある。Grid Computingは、複数のコンピュータを仮想化して大きなコンピュータを形成する。多数のユーザが利用するCloud computingには仮想技術が多く利用されている。 ★反意語:透過性(transparency);★関連項目:FBW (Fly By Wire)航空機の制御システム
  3. VRIO分析:J.B. Barneyが1991年に提唱した経営資源の競争力のフレームワーク。M. Porterの外部環境と対照的に、内部環境に焦点を当てた競争優位に着目。1) Value (経済価値), 2) Rarity(希少性), 3) Imitatibility (模倣困難性), 4) Organization (組織)の分析から成る。1)は顧客に認識されているか、2)は、他社の参入が容易か、2)は、他社が時間をかければ模倣できるか、3)は、経営資源を活用できる組織になっているかを分析して、企業の競争優位性を分析する。

>Top <W>:

  1. WBS
  2. Web 2.0
  1. Work Breakdown Structure、作業分解図:プロジェクトの計画フェーズで作成される作業を区分し階層構造化した図表。プロジェクト工数、見積、調達、資源配分 (役割分担)、予算・コスト管理などプロジェクト管理の基盤となる。最小単位はWP (Work Package)。この場合、Work=作業(Activity)と見なされる。★関連項目:成果物 (Product)の構造を示すPBS (Product Breakdown Structure)、OBS (Organization Breakdown Structure)、CBS (Cost Breakdown Strucuture)、PERT (Program Evaluation and Review Technique) , CP (Critical Path), PMBOK
  2. 2000年以降のWebの発展で(Web 2.0と呼ぶ)、誰もがWebを通して情報発信できるようになり、Facebook, LinkedIn, MySpaceや日本のMixiなどSNS (Social Networking Service)が生まれた。個人がProsumerとしてネットワークに積極的に参加するだけでなく、企業は社内情報交換のツールとして社内SNSを、地域でも地域SNSを立ち上げる事例が出てきた。さらにYouTubeやFlickrなど動画や画像共用サイトも人気を博している。★参考文献:"Web2.0 Book"、"ウェブ時代5つの定理"

>Top <X>:

  1. Theory X and Theory Y
  1. X理論とY理論:人間は本来怠け者で強制されなければ働かないとするX理論と、本来達成すること、責任を受けることを望んでいるとするY理論がある。マズローの欲求段階によれば、前者は低次欲求、後者は高次欲求である。実際には、この両理論は対立というより連続体(continua)である。★関連項目:Maslow's Hierarchy of Needs; Diseconomices of Scale

>Top <Y>:

 

>Top <Z>:

 
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